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昔話について


 絵本「特に昔話」を読んであげて下さい。

◆幼稚園受験の場合

 幼稚園受験では、今までのところでは特に昔話が試験の内容として出題され た事は無いようですが「子ども自身が選んだ本を、テスターの前で、大人が子 どもに読み聞かせをする」というのは、過去何回か出題されています。

 絵本が目の前に4、5冊〜10冊ぐらいあり、テスターが子どもに「どれで もいいから持ってきてお母さんに読んでもらってね。」という出題です。

 私の経験から言わせて頂きますと、こんな時子どもはいつも自分がお母さん に読んでもらってる馴染みの絵本があると、大抵の時はそれを選ぶ事が多いよ うに感じます。

 人に判断されるという事が前提にあり、そこで我が子に絵本を読んで聞かせ るという事はものすごい緊張場面です。大抵のお母さん達はもうコチコチにな って、しどろもどろになられる人も珍しくありません。模擬的にやってもらう だけでも、どの方も大汗をかいておられます。

 また、乱雑に置いてあるおもちゃの中に何冊かの大きさの違う絵本もあり、 それをその他のおもちゃの片付けと共に、絵本を本棚にきちんと片付けるとい う「絵本のお片付け」の出題もあります。

 日頃から色々な絵本の読み聞かせと、大きさの順に、背表紙も意識してきち んと片付ける習慣が大切だと思います。特にお片付けなどは子どもは初めは分 かっていませんから、一緒に片付ける中で教えていくことが必要です。

◆小学校受験の場合

 小学校受験の場合、出題内容にも関わってきます。 例えば、一つのストーリーの色々な場面の絵が4つ〜5つあり、それをストー リー順に並べるとか、お話しの題名を言わせるとかパターンは色々です。

 創作童話は一般的には出題されませんから、とにかく日本や外国の昔話を読 んであげて下さい。

 絵本が手元にない時は素話(お話しをして聞かせる事)でいいから、話して 聞かせてほしいと思います。小学校受験の場合は、「桃太郎」「金太郎」「さ るとかに」「ろくじぞう」「はなさかじいさん」「こぶとりじいさん」「かち かち山」「一寸ぼうし」「かぐや姫」「うさぎとかめ」「おむすびころりん」 などなどなど。

 また世界の昔話では、グリムのものもレパートリーに入れて、その他のもの も含めて、よく知られた昔話を小さい頃から色々読んでやってほしいと思いま す。

 「あかずきん」「おおかみと七匹の子やぎ」「しらゆき姫」「シンデレラ」 「マッチうりの少女」「おやゆび姫」「三匹のこぶた」「ブレーメンのおんが くたい」「人魚姫」「北風と太陽」「ジャックとマメの木」「ねむり姫」など などなど。代表的なものは揃えて、出来るだけ読んであげて下さい。  

 絵本から離れた形の出題としては、創作童話の話をし、その場面を絵に描く 、というのもあります。このような経験もさせてほしいと思います。

 上記の「お話しの場面を想像して絵に描く」という事の練習の仕方は、また 別の機会に詳しく書きたいと思います。


 元に戻り、とにかく絵本を出来るだけ小さいうちから読んであげてほしい、 というのが言いたいことです。

 1歳ぐらいまでの本としては、まだストーリーのある本は無いかもしれない ですが、少しぐらい早くても、お母さんの気に入った本であればいつでも手の 届く所において置く事。そして、絵だけでもいいから見せておく。反対から見 てもいいし、逆さまから見てもいい。

 何をしててもいい。あればいい。ただ、絵本には落書きをさせない事。落書 きをするようだとしばらくは描くことをさせてみる。

 それはさて置き、子ども達は好きな絵本は何回でも読んで欲しがる。お母さ んは時間の許す限り読んでやってほしい。

 でも、忙しくてイライラしながら無理して読むと、お母さんの“隠されたイ ライラした気分”と絵本がミックスして、極端な場合、5、6歳になって、子 どもが“絵本を見るとどこかでイライラしている”という場合もありうる。だ から、忙しくてイライラしている時は無理をしないでほしいと思います。

 子どもが絵本を読んでほしいと持ってきても「お母さん今忙しいから又今度 読んであげるね。ごめんね。」と言えばいい。

 何事でもそうだが、一番身近な母親が“自分の思っている正直な気持を素直 にストレートに表現が出来る”と、子どもも同じことが出来るようになる。

 上のことは絵本を読む事とは直接関係無い、蛇足です。 

 絵本に関してはホームページ「日々の大脳生理学」の(4)と(8)も参考 にして下さい。

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