しずくタイトル


2018年7月20日 創刊!


『季刊しずく』は同人が編集・執筆を分担し、共同でつくり上げます。


発刊にあたって

 私たちは2017年夏に終刊となった障害者問題誌『そよ風のように街に出よう』(1979年創刊)の後を受けて、障害者問題をはじめとする社会的な課題に積極的にコミットするために同人誌『季刊しずく−だれ一人しめ出さない社会へ』を発刊します。水面に波紋をひろげる水滴、炎天下の乾いたのどを潤す水、永い年月をかけてついに石を砕く雨だれのイメージが「しずく」のタイトルに込められています。世界は憎悪と差別と迫害に満ちています。しかしその一方で人々の確かな日々の営みがあり、他者への共感があり明日に向かう協同の行為があります。そのような人々の小さな、着実な力の可能性を信じたいと思います。

 そしてサブタイトルの「だれ一人しめ出さない社会へ」は同人すべての切実な想いです。それははるか遠くを照らす灯台の光であるとともに、自らの足もとを照らすランプの灯りでもあります。そのような社会が現実のものとなるのは気の遠くなる未来かも知れません。あるいは決して実現しないのかも知れません。それははっきりしない。でもそこに向かって行動を積み重ねることはできる。それははっきりしています。私たちは常に「だれ一人しめ出さない社会へ」の想いに立ち返りながら、さまざまな社会的課題に対して発言を続けます。

                            2018   『季刊しずく』同人一同


→ 『季刊 しずく』へ、少し肩の力を抜いて  小林 敏昭



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