動機は
以前、開発途上国でボランティア活動されている方の井戸掘りをテレビで観てたら
掘った穴に水を満たして土を柔らかくし泥状にして掘っていました
そうやって掘るのか それなら自分でも出来そうかな?
以前耐震検査を依頼したら地盤が弱い事を指摘されました
液状化現象の対象地とは昔から聞いていましたが
実際掘ってみれば地層がどうなっているかわかるかな
早速ネットで調べ 皆様の方法を参考にして
チャレンジ開始です
2007年12月末から始め仕事の合間に少しずつ掘って
2008年4月に掘り終えました
公的機関に水質検査を依頼しましたが
そのままでの飲み水には適しません 散水・洗車用に使います
緊急時には煮沸すれば良さそうです
ついでに作った池に井戸水を使いめだかや金魚を飼っています
2008年5月7日現在
手作りの砂こし器はこちらへ
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まずは 日柄・方角を選び 掘る場所を決め お払いを済ませました 50センチ四方くらいをスコップで掘れるだけ掘ります そして 崩れないように周りを囲み その中に 水を満たします 掘る穴の径はたったの9センチくらいです |
金属のコの字金具で突っつき柔らかくすると 土がどろどろの状態になります 最初は長いひしゃくで泥をすくい出します |
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掘るための道具です 4種類作りました 左の道具は粘土質に最適 廻すと上に入ります 土に粘りがあり出てきませんので弁が不要です 下の道具は 硬い砂や石を突っついて柔らかくする道具です ![]() ![]() |
これは硬い場所用で頑丈です 金属の外歯と真ん中の歯 中には2ピースの弁 |
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左の写真が一番多く使った道具です 砂 土系を掘るための物で 真ん中に土を崩す歯 中にはゴムの弁が1枚 外周には水抜き 上には土や大きな石を吐き出す穴 下の写真は 最後には粗い砂だけなので 歯をなくしてタッピングスクリューにしました 右側がゴムの弁を出した状態 ![]() ![]() |
外れても引き上げれるように 真ん中に紐を通してあります 水道ジョイントで繋ぐのですが 砂がまじってねじ山が 削れてゆるくなります 8m近くの時途中で抜けましたが 紐のおかげで助かりました |
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砂が入った状態で 水の入ったバケツ内で上下に振ると 中の砂や石が出てきます バルブ用のゴムが柔らかいので 指で開いても砂を取り出せます |
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最初に掘った穴です きれいに丸い穴が掘れました |
ここに水をためて 泥水にして道具を使い土を引き上げます 2mほど掘れば水が湧いてくるので 追い水は不要です |
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最初出てきた砂と小石 |
2〜3mほど掘ったところで 周りの土が崩れてくるので 井戸枠として(VP75の塩ビパイプ) 外形約90mmを入れます 先端にパイプのジョイントを付け 6〜70センチの高さまで小さな穴を 2100個ほど開けてあります |
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VP75のパイプ内径約77mm ジョイントは井戸枠を何本かつなぎながら 入れてゆくのでその太さにするため |
井戸枠を掘った穴に入れたところ | ![]() |
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掘り方 まず道具を井戸枠にいれます |
順番に約2m位のパイプを 掘る深さまでつないでゆきます |
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落ちないようにストッパの板にのせて 塩ビのジョイントをねじ込んで繋いでゆきます |
底まで届いたら 上下に突っつき工具の中に砂や小石を吸い込みます 工具と井戸枠の間に まい上がった砂や小石が 噛みこむので注意 掘りながら井戸枠を押し込みます ブロックや水を入れたペットボトル をぶら下げてその重み ハンマーでたたくなど |
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拡大写真 工具を入れるところです |
つなぐところ |
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つなぎ終えたところ |
5m50センチくらいまで 掘りながら 井戸枠を埋めました これでどうかなテストしてみます 強力な洗濯機用ポンプで泥砂を汲みだします |
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ホームセンターで2980円の商品 吸い上げ性能は4mでしたが6mでもOKでした 安定化電源で 規定電圧以上にしたら8mでも吸い上げました 壊れないように短時間にし注意して使いました 配線は延長しホースは繋ぎ目無し 砂に潜って抜けなくなるので 本体にステンレスワイヤーをつなぎ 引き抜けるようにしました |
最初は泥水 | ![]() |
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数十分したらきれいになりました ここまでは実質1週間ほどで掘れました 水量は1分間で8リットル以上出てきます 地上から2m下あたりから水が溜まっています きれいですが2〜3日すると水が茶色になる カナケの多い水でした まだ1層目なので地面からしみこんだ 雨水のようです |
もっと良い水を求めてもう少し掘ってみます 7mくらいで試してみたら 20リットルくらい汲みだしたら枯れてしまいました 数十分待ってまた20Lみずみちが 出来ればと繰り返しましたが変わらず 5m50の時の方が多かった がっかりして、もっと堀って8m10 まだだめでした さらに井戸枠1m50継ぎ足して8m60センチ これでだめなら井戸枠を引き上げて6m位まで戻すか 8m60センチに挑戦です |
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8mあたりから順に出てきた砂 |
この一番上にある細かい砂が硬くて なかなかほれませんでした これが硬い層になって 地層を分け水脈が異なる感じでした |
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固い層を超えたら粗めの砂が出て 8m20の深さから工具を引き上げると ずぶずぶとした柔らかい感じ 何度掘っても繰り返しで進まない 原因は工具を勢いよく上げると 負圧により砂が一気に持ち上がることが判明 ゆっくり引き上げるようにしてからは快調 多い水脈のある粗めの砂の層に たどり着いたようです |
ポンプで水を吸うだけでも砂が いっぱい上がってきたので 対策が必要でした 井戸枠底を塞ぎ水は吸えるように 砂利と砂を入れた袋を底にいれ さらに袋にはステンレスワイヤーを繋ぎました 8mの給水管に 袋と砂が上がってこないように 押さえるためのアダプターパイプ を接続しました 水を吸うための吸い込みパイプVP25に アダプターとしての長さ75cmを繋ぎ中・外に 高さ調整用のステンレスバンドをつけてあります |
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アダプターはVU50パイプに穴を 空け水が吸えるようにしてあります 底が砂止めの袋を押さえます 深さに合わせて正確にパイプの長さを決めます |
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給水管を挿入し金具とキャップで押さえ 2分配でポンプに 上にはガチャポン(手動ポンプ)用に空けてあります |
オークションで買った中古浅井戸ポンプ 砂取器も付けてテスト 仮設置で水道コック全開でも 枯れることなく出てきます 完成です 日本酒で祝酒 |
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石を組み 洗い場を作ります |
まわりをダンボールで囲みセメントを流し 底には砕石を敷き固めてセメントを張ります |
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セメント張り後、ホウキでハケ目をつけました 蛇口の柱は山から切り出した間伐のヒノキです 立てるために塩ビパイプを埋め 直接柱が地面に触れないように 底に石を入れてあります ブロック塀の風穴が排水口になります |
ポンプを設置し水道配管をつなぎます 凍らないように保温用の断熱材を 巻きます |
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見栄えよくするための竹を飾りに |
作業途中 全部直線にすれば竹飾りが楽だったのに 給水管一番上にストップバルブをつけ 目クラキャップしてあります ここに災害時用の手汲みポンプを付ける予定 |
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金魚 めだか飼育用に ひょうたん型の池を作ってみました |
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井戸の水を入れてあく抜き中 |
買った砂取り器に細かい砂がいっぱいたまって 10日くらいで掃除していました 1.5mmの穴を通過する大きさなので 細かい砂粒です |
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ちょっと面倒なので排水用の 部品を流用して 大型のフィルターを作りました 作り方はこちら ![]() |
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中にフィルター用のステンレス網が入っています 上のふたを開け中のフィルターを スライドしてはずし掃除します 下は砂抜きです 2ヶ月に一度くらいの掃除で済みます |
写真をクリックすると水の流れが
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