おみやげシリーズ 第2弾 〜 ロンドンのおみやげ 2008

2008年 4月20日 作成


 2008年 3月終わりから、横フィル合宿のあった 4月始めにかけて、仕事で英国ロンドンに行ってきました。そのときのおみやげです。見るだけで我慢してください。(一部管楽器の方にはビスケットを味わっていただきました)

 ロンドンは初めての訪問でした。日本と同じ島国で気質的にも近いような感じで、明治以来皇室と英国王室との親密な関係もあってか、親日的で何となく人懐っこい印象を受けました。ちょっと「英国びいき」になった気がします。



0.ロンドンの風景

ウェストミンスター宮殿とビッグベン テムズ河対岸から見たウェストミンスター宮殿=国会議事堂とビッグベン

タワー・ブリッジ タワー・ブリッジ
雨が降ったり晴れたり、ロンドンの天気は変わりやすい・・・。


1.お土産・その1 〜英国王室御用達「フォートナム&メイソン」の紅茶、ビスケット〜

 イギリスといえば紅茶、ビスケット、ということで、老舗の "Fortnum & Mason" で買った紅茶とビスケット。ビスケットは、缶入りの "Piccadilly Biscuits" と "English Thin Biscuits" 。ちなみに、PiccadillyとはFortnum & Masonの店がある地名です。Piccadilly Circus といえば、日本の「日本橋」あるいは「銀座」みたいなものでしょうか。

Fortnum & Masonの紅茶 Fortnum & Mason の紅茶「ロイヤル・ブレンド」

Fortnum & Masonのビスケット Fortnum & Masonのビスケット Fortnum & Mason のビスケット

2.お土産・その2 〜チャールズ皇太子の有機食品ブランド "Duchy Originals" 〜

 チャールズ皇太子が、自分の王室公領内の農園で有機栽培した食材で作る製品のブランドとして立ち上げた " Duchy Originals " のジャムとビスケットです。ホテルのある地下鉄駅前のスーパーで売っていました。値段はごく普通です。(ビスケットは2.15ポンド:ロンドン的感覚では215円(1ポンド=100円)、換算レートを考慮すると450円)

Duchy Originalsのジャム Duchy Originalsのビスケット Duchy Originals のジャムとビスケット

3.お土産・その3 〜イギリス・プレミアリーグのフットボール・グッズ〜

 イギリスといえばフットボール(日本では「サッカー」ですが、「サッカー」と呼ぶのは日本とアメリカだけです)。イギリスには、イングランドのプレミアリーグと、スコットランドのプレミアリーグがあって複雑ですが、中村俊輔のいる「セルティック」はスコットランドの方です。
 ロンドンに本拠地のあるチーム、ということで、アーセナル Arsenal とチェルシー Chelsea のグッズを買いました。これを買った "Lillywhites" というスポーツ用品店は、なんとPiccadilly Circusの広場に面した一等地にあります。(日本でいえば、銀座の鳩居堂のような場所)

フットボールグッズ プレミアリーグの「アーセナル」と「チェルシー」のグッズ

4.お土産・その4 〜ロイヤル・フェスティバル・ホールでのフィルハーモニア管弦楽団演奏会〜

 ロンドンでは、演奏会に2回行きました。2回とも、ロイヤル・フェスティバル・ホールでのフィルハーモニア管弦楽団演奏会。

 1回目は、もともとはフィンランド出身の若手指揮者(1979生まれ!)、ミッコ・フランク Mikko Franck の指揮だったのですが、オケとけんかしたのか、降ろされてアレキサンダー・ブリガー Alexander Briger に変更(この指揮者、全く知りませんでした)。ピアノがイタリアの若手、ジャンルカ・カッシオーリ Gianluca Cascioli 、曲目は、モーツァルト/ドン・ジョヴァンニ序曲、ピアノ協奏曲No.23(A-dur)、そしてマーラー交響曲No.4(ソプラノはリザ・ミルン Lisa Milne )。

 2回目は、サー・チャールズ・マッケラス指揮、ピアノはラルス・フォルクト Lars Vorgt で、R.シュトラウスのティル・オイレンシュピーゲル、ベートーベンのピアノ協奏曲No.4、シューマンの交響曲No.3「ライン」というプログラム。

 いずれも、コントラバスが正面最後列に1列に並ぶという配置(ただし左から弦は音高順で、対向配置ではない)でパーカッションはティンパニ右とそれ以外が左に泣き分かれという特殊な配置。モーツァルト、ベートーベンではラッパはナチュラル(でもホルンはモダン)。
 演奏は、とても満足できるよい演奏で、ホールもなかなか良い音で、心から堪能いたしました。

 ロンドンは、オーケストラの数に対してホールが極端に少なく、このロイヤル・フェスティバル・ホール(客席数2,900)は、フィルハーモニア管弦楽団の本拠地であるとともに、ロンドン・フィルやロイヤル・フィルもここで演奏するようです。ここは、サウスバンク・センター Southbank Centre と呼ばれ、コンサート用のロイヤル・フェスティバル・ホール、小規模・室内楽用のクィーン・エリザベス・ホール、演劇用のナショナル・シアターがあります。ここ以外では、ロンドン交響楽団とBBC交響楽団が本拠地としているバービカン・センター Barbican Centre のバービカン・ホールは客席数1,900程度でやや小さく、PROMSラストナイトが行なわれることで有名なロイヤル・アルバート・ホールは8,000人収容とほとんど武道館で、さすがにここを本拠地とするオケはないようです。それ以外には、これといったコンサートホールはないようです。
 歌劇場としては、有名なコヴェントガーデンのロイヤル・オペラハウスがあります。

ロイヤル・フェスティバル・ホール Southbank Centre にあるロイヤル・フェスティバル・ホール

フィルハーモニア管弦楽団 R.シュトラウス/ティル・オイレンシュピーゲル
(演奏開始前)


フィルハーモニア管弦楽団 フィルハーモニア管弦楽団:マッケラス指揮のシューマン/ライン
(演奏後の拍手に応えているところ)


ロイヤル・ボックス ロイヤル・フェスティバル・ホールのロイヤル・ボックス
王室の紋章付き。意外と質素です。






プログラム フィルハーモニア管弦楽団のシーズンプログラム

ロイヤル・アルバート・ホール ロイヤル・アルバート・ホール
PROMS ラストナイト・コンサートが行われることで有名。


5.お土産・その5 〜キューガーデンの手帳〜

 キューガーデン Kew Gardens は、正式には王立植物園Royal Botanic Gardens 。とてつもなく広大な植物園で、19世紀に作られた温室や、1910年の日英博覧会に使われた勅使門を移設した「日本庭園」もありました。世界遺産に登録されています。
 ここで、オリジナルのカレンダー手帳(2009年用)を購入。デザインが大胆で素晴らしい。

キュー・ガーデン ちょうど水仙の花が満開。桜も咲いていました。

キュー・ガーデンのカレンダー手帳 キューガーデンのカレンダー手帳
全部で7、8種類あるうちの3種類です


6.お土産・その6 〜ヴィクトリア&アルバート博物館の古楽器〜

 ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)は、工芸品や装飾、道具の類を集めた博物館です。ここに、古楽器の展示があり、なかなか楽しめました。ナチュラルホルン、セルパン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオラ・ダモーレ、ピアノフォルテ、などなど。

 「日本」の部屋もあり、陶芸品、鎧兜、刀剣、浮世絵などが展示されていました。日本国内でも、これほどまとまって見られるところはないのではないでしょうか。

V&Aのナチュラルホルン V&Aのセルパン V&Aの古楽器(ナチュラルホルンとセルパン)

7.お土産・その7 〜大英博物館のホルンたち〜

 大英博物館のホルンたち(これも写真のみ)。でも、いにしえのホルンたちは、楽器というより酒を飲む杯でした。
 楽器としては、古代ローマ時代の青銅製トランペット、笛、ハープの類などの展示がありました。

 大英博物館は、とてつもなく広い・・・。ギリシャ、ローマ、エジプト(ロゼッタストーン!)を見るだけで疲労困憊・・・。日本の部屋には、土器、銅鐸などの古代のものから、百済観音のレプリカ、茶室、そして「日本男性のイメージ」として鶴田浩二・高倉健の映画ポスターなどの現代ものまで、あまり一貫性のない印象でした。

角笛ホルン 角笛ホルン 角笛ホルン

角笛ホルン 角笛ホルン

角笛ホルン 角笛ホルン 角笛ホルン いにしえのホルンたち



ブロンズ・トランペット ブロンズ・トランペット(古代ローマ時代)




ブロンズ・トランペット

8.お土産・その8 〜イギリスの競馬新聞〜

 競馬の本場、イギリスの競馬新聞 Racing Post 紙。

競馬新聞 競馬新聞「レーシング・ポスト」

9.お土産・その9 〜ロンドン地下鉄の Oyster カード〜

 仕事で、地下鉄で移動するのに買いました。日本の Suica/PASMO カードに相当します。現金で券売機で買うと初乗り4ポンド(\800!)ですが、Oysterカードだと1.5ポンドです(しかも、1日のうちに一定金額を超えるとそれ以上料金を引かれない「一日乗り放題」状態になります)。
 日本のsuicaやPASMOと同様、デポジットとして3ポンド取られます。帰国するときに払い戻せば、残金とともに返金されたのですが、お土産ということで払い戻さずに持って帰りました。日本の Suica/PASMO カードよりも薄手のプラスチック製です。

 ちなみに、"Oyster" のつづりは、英国風の "Oystre" ではありません。

オイスターカード オイスターカード

 ちなみに、地下鉄の券売機のタッチ画面には、「日本語」ボタンがあり、押してみると日本の表示が出ました。そういえば、ホテルのドアの裏の「避難通路」説明は、英語、フランス語、スペイン語、日本語でした・・・。ロンドンって、そんなに日本人が多いのでしょうか。(それとも、訪問者の中の英語が分からない人の多さを反映しているのでしょうか)

 Oysterカードで路線バスにも乗れます。観光用のオープンデッキの2階建てバスもありますが、普通の路線バスも2階建てです。ためしに乗ってみて、迷わず2階に行ってみたものの、残念ながら最前列は空いていませんでした。

2階建てバス ロンドンの2階建てバス(路線バス)

2階建てバス 2階建てバスからの眺望
さすがに目線は高くなります。電柱や電線がないことに気付きます。


10.お土産・その10 〜ダイアナ妃記念噴水〜

 今なおファンの多いダイアナ妃。ロンドンに行ってから、ダイアナ妃を記念する噴水がハイドパークの中にあると知って行ってみました。ちなみに、正式名は "Princess of Wales Memorial Fountain" (ウェールズ王女記念噴水)です。子供たちがはだしで水遊びをし、鳩が昼寝をする、のどかな芝生の中のせせらぎで、水を噴き上げる噴水ではありません。
 芝生や樹々の新緑の季節には、さぞかし美しい眺めになるのでしょう。

 ちなみに、ハイドパークの隣のケンジントンパークには、ダイアナ妃が離婚後も住んでいたケンジントン宮殿と、その近くにダイアナ妃記念プレイグランウンドがあります。

ダイアナ妃記念噴水 ダイアナ妃記念噴水 ダイアナ妃記念噴水

11.お土産・その11 〜おまけ:駅前のスーパーで買った寿司〜

 ホテルのある地下鉄駅前のスーパーで売っていた、パック入りの寿司です。見た目は本物ですが、中身は・・・。シャリはイタリア米でパサパサ、ネタはスモークサーモン、巻物の中身はツナマヨ(ツナ・マヨネーズ)にトマト、キュウリらしきはズッキーニ、タクアンもどきは黄色いピーマン、といった具合。日本の寿司を期待したら「金返せ!」ですが、これは英国風Sushiだと思えば、なかなかおつなものでありました。でも、誰が食べるのでしょうか?
 ちゃんとパックされたガリと、「金印」と漢字で書かれたワサビと、「おさかな」型の醤油、割り箸も付いていました。おそるべし、日本の食文化。

駅前のスーパーで買った寿司 駅前のスーパーで買ったロンドンの寿司(2.99ポンド=約600円)



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