シアトル出張のお土産

2010年11月23日作成


 YPOが合宿中の2010年10月前半、仕事でアメリカの西海岸シアトルに行ってきました。
 休日が1日しかなかったのと、移動の足がなかったことから、あまり観光はしていません・・・。(徒歩と、道路の下をバスと一緒に走るカワイイ「路面電車」がもっぱら移動手段でした)

 ということで、お土産をいくつか。(見るだけでがまんして下さい)



1.シアトルのシンボルタワー「スペース・ニードル」のレゴ

 シアトルのシンボルとなっている「スペース・ニードル」というタワーの「レゴ」です(仕事の中身はヒミツですが、会議の参加者に配られたグッズのひとつです)。

 「スペース・ニードル」とは、タワーの上にのっかったUFOのような独特の展望台が特徴です。1962年の万国博のときに建てられ、全体の高さは184m、展望台の高さは約160mだそうです。展望台フロアには回転レストランもあります。
 展望台は、ガラス張りの建物から、屋外のバルコニーに出ることができます。ただし、今ではダウンタウンのビルの方が高く、高さの点ではあまりインパクトはありません。
 このスペース・ニードルには、出張中の唯一の休日に行って昇りました。

スペース・ニードル スペース・ニードルの外観


スペース・ニードル展望台(高さ160m)からの眺め スペース・ニードルからの眺め(外側はバルコニーになっている)

スペース・ニードルのレゴ スペース・ニードルのレゴ(組み立てた状態)

スペース・ニードルのホームページ (現在の眺望のライブ映像が表示されます)
http://www.spaceneedle.com/

 

2.シアトル・マリナーズ、イチローのグッズ

 シアトルといえば、イチローの所属する野球チーム、シアトル・マリナーズの本拠地です。
 街の南の外れに、本拠地「セイフコ・フィールド・スタジアム」があります。地下を走る市電で約10分で行けるので、ここも空き時間に行ってきました。
 試合自体はシアトルを訪れる少し前に終ってしまったので(最終試合が10月3日で、成績からプレーオフもなし)、外側を見るだけ、と思っていたのですが、スタジアムの中を見学するツアーがあったので参加しました。シーズンオフも、希望者がある限り、1日2回から3回のツアーがあるそうです。(逆に、試合がある日はツアーがないことが多い。ナイターの場合、午前中だけツアーがあることもあるが、デイゲームのときはツアーなし)
私のときには、平日だったせいもあり、ツアー参加者は私とミネソタから来たというオジサンの2人だけ。それでも、ボランティアと思しき年配のオジサンが(球団関係者ではないと思うが・・・)、約1時間半みっちりと中を案内してくれました。

 VIPルーム(今のオーナーは任天堂前社長の山内溥氏。マリナーズが他の町に身売りされるのを防いだ大恩人だが、飛行機が嫌いでこの球場に一度も来たことがないとの説明)、記者席、記者会見場、選手のロッカールーム(ただしビジター用のみ)、そしてグラウンドとダグアウトと、行けるところはほとんど案内してもらいました。記者会見場やダグアウトでは、イチローがいつも座るあたりに座って記念写真を撮ってもらいました。
 イチロー人気で、記者や観客に日本人が多いということで、掲示板の「記者への注意事項」や球場内の案内板・注意書きには、日本語がたくさんありました。(案内のオジサンによると、普通の球場は英語とスペイン語だが、ここでは英語の次に日本語だとのこと)
 日本の球場では、ここまで内部を見せてはくれないと思います。

シアトルの地下を走る路面電車 シアトルの地下を走る路面電車

セイフコ・フィ−ルド・スタジアム セイフコ・フィ−ルド・スタジアム全景


セイフコ・フィールドの外壁 セイフコ・フィールドの外壁
(シャッターごとに選手の写真が描かれている)


マリナーズのダグアウト ホーム・チームであるマリナーズのダグアウト
(日本の某製薬メーカの広告あり。右側の方がツアーの案内人)


ロッカールーム ビジター・チーム用のロッカールーム
(ホームチームのロッカールームは見学不可)


マリナーズのボール マリナーズのボール(一応プロ仕様の Rawlings 製です。ただし Made in China )



マリナーズのペナント マリナーズのミニ・ペナント

 

3.シアトル交響楽団

 アメリカ、特にシアトルのような地方都市でコンサートを聴く、という発想はあまりなかったのですが、調べてみるとシアトル交響楽団の演奏会があることが分かりました。
 夜のコンサートは19:30からだったので、仕事が終わってからでも行けそうでした。
 演奏曲目は、

  ストラヴィンスキー/3楽章の交響曲
  ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲
  コープランド/アパラチアの春
  ガーシュイン/ラプソディ・イン・ブルー

でした。アメリカのオケでこの演目なら、やはり万難を排して聴いてみたくなりますよね。ということで聴きに行ってきました。(ちょっと安い29ドルの席で。普通の席でも49ドル程度)

 ダウンタウンにある「ベナロヤ・ホール」(Benaroya Hall)が、シアトル交響楽団の本拠地です。席数2500の立派なホールで、オルガンも付いていました。(Benaroya というのは、1998年にこのホールを建設したときの最大のスポンサーだった地元の有力者の名前のようです。先住民族系あるいは東洋系でしょうか。)

ベナロヤ・ホール ベナロヤ・ホールの外観
(演奏会とは別の日の昼間の写真)


 演奏会は19:30開始ですが、早めに18:40頃行ったら、事前の曲目解説のレクチャーが行なわれていました。
 ステージ上にアップライト・ピアノとCDラジカセを持ってきて、コープランドの「アパラチアの春」のテーマをピアノで弾いて聞かせたり、CDを聞かせたりで、事前の予習として曲の解説をしていました。レクチャーは開演30分前の19時に終わりました。

ベナロヤ・ホールのレクチャー風景 ベナロヤ・ホールのレクチャー風景

 アメリカのオケをアメリカで聴くのは初めてでしたが、いわゆる「アメリカン・スタイル」で、開演前から三々五々と団員がステージに現われて、さらっていました。さすが地元オケなので、団員が客席の知人と話をしたり、手を振ったり・・・。それがだんだん増えてきて、開演直前にはほぼ全員がそろい、最後にコンミスが登場してチューニング。何ともしまりのない開始でした。
 ちなみに、団員リストを見ると、トロンボーンのトップは日本人の山本浩一郎氏でした。また、弦楽器に日本人とおぼしき名前が数名。どこに行っても日本人プレイヤーはいるようです。

シアトル交響楽団のホームページ
http://www.seattlesymphony.org/symphony/

 指揮者は、常任のジェラード・シュウォーツ(Gerard Schwarz)ではなく、ロバート・スパノ(Robert Spano)という方。現在アトランタ交響楽団の音楽監督のようです。
 ラヴェルとガーシュインのピアノは、マルカンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin)というカナダ出身のピアニストでした。特にラヴェルはなかなかの名演で、演奏後はスタンディング・オベーションでした(ちょっと聴衆もノリすぎ、という感じでしたが)。当然、最後のガーシュインのあともスタンディング・オベーション・・・。 (このピアニスト、全く知りませんでしたが、調べてみると無類のテクニシャンとして有名で、作曲もするようです。)

 「アパラチアの春」は、通常のオケ版ではなく、多分初演版だと思うのですが、室内オケでの13人による演奏(弦楽器各1プルト、コントラバス1人、管はフルート、クラリネット、ファゴットが1本ずつ、ピアノの計13人。金管打楽器なし)。この編成では初めて聴きましたが、しみじみとした響きでなかなか良いものでした(木管が上手かった)。

コープランドの出演者 コープランド「アパラチアの春」の出演者13人+指揮者

シアトル交響楽団 シアトル交響楽団
(ラプソディ・イン・ブルー演奏後)


 全体として、現代音楽が得意なオケらしく、器用に何でもこなすけれど、これといった特徴や味わいには欠ける、といった感じのオケでした。(特にストラヴィンスキーでそんな印象を受けたが、それは曲のせいかもしれない)

 ベナロヤ・ホールのショップやホワイエでは、ブラームスの交響曲全集はじめ、ウィリアム・シューマンやピストンなどのアメリカ作品を含め、いろいろなシアトル交響楽団のCDを売っていました。見てみると、常任指揮者のシュウォーツが指揮したCDが、結構な枚数Naxosなどから出ていました。
 帰ってから確認してみたら、我が家にもショスタコーヴィチの「ステパン・ラージンの処刑」のCDがありました。(「ステパン・ラージン」は1996年別会場での録音ですが、併録曲の交響詩「十月革命」などは2000年・2005年にここベナロヤ・ホールで録音したものでした)

シアトル交響楽団のプログラム シアトル交響楽団のプログラム
(表紙の写真はピアニストのマルカンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin))


 

4.スターバックス1号店

 シアトルは、スターバックス・コーヒー発祥の地です。ダウンタウンの海寄りにある「パイク・プレイス・マーケット」というパブリック・マーケットの一角に、小さな1号店があります。狭くてここではコーヒーは飲めず、持帰りとお土産専門です。現在の緑色のロゴではなく、「茶色」のロゴで、「コーヒー、お茶、スパイス」と書かれています。
 店の表には「1912」と書いてあって、1912年創業かな、とも思えますが、茶色のロゴには「1971年創業」とあります。
 お土産は、ここでしか買えないタンブラーです(この店の所在地「 Pike Place Market 」と書かれています)。マグカップもありましたが、重くて壊れ物なのであきらめました。

スターバックス1号店の外観 スターバックス1号店の外観


スターバックスのロゴ スターバックスの店先にあるロゴ
(緑色ではなく茶色)


スターバックス1号店の店内 スターバックス1号店の店内

スターバックスのタンブラー スターバックスのタンブラー
( "The first Starbucks Store / PIKE PLACE MARKET, Seattle WA / Est. 1971"
 と書かれています)


 

5.マーケットとシーフード

 シアトルは海沿いの町なので、海産物が豊富です。ダウンタウンからすぐ近くのパイク・プレイス・マーケットという公設マーケット(朝市のようなもの)には、たくさんのシーフード・マーケットが出ていました。その他、花や果物、手作りと思われるジャムや工芸品など、様々な店が並んでいました。
 シーフードとしては、サーモン、カニ、牡蠣、アサリなど、結構いろいろなものが砕いた氷の上に並べられていました。中には、買った魚をカウンターの中に投げ入れることで有名な店もあり、たまたま通りかかった見学ツアーの女の子が、「私にもやらせて」とカウンターの中に入り、大きなサーモンをキャッチして大喜びしていました。(下の写真参照)

 ここには、昔から多くの日系人も住んでおり、マーケットには日系人版画家の壁画が掲げられていて、太平洋戦争当時を描いたと思われる絵にはちょっとしんみりとしました。

 ここから海沿いに出たウォーターフロントのレストランでは、会議出席者と一緒に、旬の牡蠣、カニ、そしてクラム・チャウダーを食べました。カニはそのボリュームに感動しました。

パイク・プレイス・マーケット パイク・プレイス・マーケットの売り場

パイク・プレイス・マーケットの壁画 パイク・プレイス・マーケットの壁画(全景。右から2番目には富士山の絵もある)

パイク・プレイス・マーケットの壁画 パイク・プレイス・マーケットの壁画(最も右の絵の拡大。戦争中、日本に向かっての敬礼でしょうか)

パイク・プレイス・マーケットの魚屋 パイク・プレイス・マーケットの魚屋


パイク・プレイス・マーケットの魚屋 パイク・プレイス・マーケットの魚屋
(カウンターで投げられた魚をキャッチする女の子)


カニ シアトルのウォーターフロントのレストランで食べたカニ

 

6.スモーク・サーモン

 シアトルからアラスカにかけての名物のようです。お土産に買いました。
 「伝統的製法で燻製」と書いてあります。真空パックなのですが、お土産用のため火が入っていて、中身は日本でスライスで食べる生のスモーク・サーモンとはまるで違い、いわゆる「サケ缶」のイメージでした。(味はちゃんと燻製の味でしたが・・・)

スモーク・サーモン お土産のスモーク・サーモン

 




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