デジタル化で地図の世界が変わった

カシミール画面  左は登山愛好家やハンディGPSユーザーに絶大な支持を受けている、フリーソフト・カシミールで表示させた、北アルプスの常念岳付近の地図です。デジタル地図は、紙地図では不可能な多彩な表現を可能にしました。その一端はこの地図を見るだけでおわかりいただけると思います。デジタル地図の登場で地図は、より鮮明になり、様々な機能を身につけました。このカシミールの付帯機能は地図画面をクリックすればご覧いただけます。それでは、デジタル地図の世界をご案内いたしましょう。
フリーソフトウェア カシミール3D

数値地図ってどんな地図

●国土地理院の数値地図・数値データ・数値情報
数値地図2500(空間データ基盤) GISで扱いやすいベクトルデータ
数値地図25000(空間データ基盤) GISで扱いやすいベクトルデータ
数値地図25000(地図画像) 地図が画面で見られるラスタデータ
数値地図50000(地図画像) 地図が画面で見られるラスタデータ
数値地図200000(地図画像) 地図が画面で見られるラスタデータ
数値地図50mメッシュ(標高) 地形の高さ情報を収録したデータ
数値地図250mメッシュ(標高) 地形の高さ情報を収録したデータ
数値地図10mメッシュ(火山標高) 火山地形の高さ情報を収録したデータ
数値地図25000(地名・公共施設) 地名や公共施設のデータベース
数値地図25000(行政界・海岸線) 行政界と海岸線のベクトルデータ
細密数値情報(10mメッシュ土地利用) 首都圏・中部圏・近畿圏の土地利用データ
数値データ2kmメッシュ(ジオイド高) GPS測量の精度向上に必要なデータ
国土数値情報 各種地理的データを数値情報化
細密数値情報 土地利用データを数値化
 紙地図に基本図があるように、デジタル地図にも基本図があります。それが、国土地理院が発行する数値地図です。簡単に説明すれば、既成地図のアナログ情報を数値化して、記憶媒体(磁気ディスクや光ディスクなど)に記録したものです。これをコンピュータなどで再生出力して地図として使用します。「数値」という言葉は、デジタルと同義語と解釈していいでしょう。ただ、地図を扱う人々の間では、国土地理院のデジタルの基本図、という意味で数値地図と呼び分けることも多いと言われてます。
 上の表は国土地理院の発行するデジタル地図ですが、メッシュという言葉があると思います。このメッシュとは、国土を緯度線経度線で区切った少区画のことで、地形情報を地図で数値化して表示する基準となります。メッシュ地図は、土地の起伏などを実体視に近い形で描画することも可能になった地図と理解していただければいいと思います。
 さて、上の表で空間データ基盤という言葉があると思います。空間データ基盤とは、「社会基盤となる基本情報をコンピュータで利用できるように構築した地球上の位置を持ったデータ」のことです。これだけでは、よく理解できないかも知れませんが、地図上の位置情報をもとに様々なソフトウェアや他の情報とリンクさせた情報システムの構築を可能にする概念だと思ってください。
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