ドアの制振


 スピーカーは基本的に密閉した箱に入ってはじめて本来の力を発揮する物である。実際スピーカーを裸で鳴らしても、ほとんど低音がならない。そこで車のスピーカーも本来の性能を発揮させるため、ドアの中の空間をスピーカーボックスにしてしまうことがカーステの音質アップの第一歩として行われる。これはドアにあるサービスホールを埋めてしまうことで行う。今回はサービスホール塞ぎとドアの鉄板の制振を同時に行った。
 ザフィーラはサイドエアバックが標準でついており、そのセンサーがドアの中にある。ヤナセからはドアに手を加えた場合、エアバックの保証が出来ないと言われたが、この程度の加工なら問題ないであろうという勝手な判断で制振を行うことにした。

 制振に使ったVブロック(VB−2)です。これは比較的質量のあるダイナブロックと似たようなタイプの物です。これは主にサービスホールを塞ぐのに使いました。あと、銀色のレジェットレックスという物も使っています。こちらはアルミにブチルゴムがついたような物です。

 これは制振前のドアの様子です。

 ドアの中、外鉄板に銀色のレジェットレックスを張ったところです。


 内鉄板の上部の穴をVB−2で埋めました。その際、ドアノブのケーブルとドアロックのワイヤーがくっついて動かなくならないようにコルゲートチューブで巻いてチューブを固定するようにした。ドアの下部は、内張をはがしたところに写真があるように、プラスチックのふたがある。サイドエアバックのセンサーを考えるとあまり変わったことはしたくない。そこでそのふたをした上で、上からレジェットレックスを張り共振しないようにした。


 こちらが運転席側です。今回ついでにスピーカーケーブルも弾き直した。弾き直したケーブルはその他のケーブルが出ているブッシュの横を切って線を取り出した。


BACK