ステアリングスイッチのとりつけ

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 かねてからの懸案であったステアリングスイッチの連動に挑戦することにした。まずは手始めにエアバッグ部分を外し、純正のスイッチの構造を確かめることに。
エアバッグ部分は、ステアリングの裏、左右2個のねじでとまっているだけなので簡単にはずれた。ヤナセのサービスからは、保安部品なのであまり触らないようにと言われていたのだが、まあ、外してつけるだけなら問題なかろうと言うことで、個人の責任の元に、やってみた。なお、エアバッグを外す際は、かならずエンジンを切りキーを抜いておくことと、外したエアバッグは振動に気をつけることということであった。振動といっても投げたり固いものの上に落としたりしなければ、作動することはないと思うのだが。

エアバッグを外したところ。外したエアバッグはステアリングポストの上にのせてある。

真ん中部分の拡大。ボディから来ている線は6本。
黄色い太いのがエアバッグ。この写真では分かりづらいが中に2本の線が入っている。
ホーンとオーディオスイッチの線が4本。ホーンとアースが茶色の線。オーディオスイッチが信号線2本とアース1本と思われる。
ステアリングシャフト等銀色に見えるところは金属だが、黒く見えるところはゴムである。
もちろん、ステアリングの骨組みとしてT字の本体はあるのだが、すべてゴムで覆われている。逆にT字以外の部分は以外と柔らかい。
オーディオスイッチの下の部分とかゴムだけなので、穴を開けてリモコンのLEDを出すことが可能と思われる。ということで、オーディオリモコンをステアリングの中に埋め込むことにした。
電池をどこに置くかが問題だが、なんとかなりそうである。

エアバッグの裏。変わったコネクターで配線がとめられている。エアバッグを外すと、クルマのコンピュータがエラーと判断するとおもったので、今回は外していないが、外しにくそうなコネクターである。

 左手側のリモコン部分を外して分解したところ。ボタンの部分は可動部分がはまっているだけなので、こじればはずれる。赤く見えるのがスイッチである。その横の白いのが、スイッチの表示を光らせるLEDである(って教えたもらったんだけどね(^^;)。
 まあ、赤いスイッチのところから線を引き出してつかうのであるが、LEDも生かして使えればと思う。

リモコンスイッチの回路図はこちら。


 今回組み込むナカミチのリモコンを分解したところ。


 基板の部分のアップである。右端に1チップのICと少しの部品があるだけで、大半の面積はスイッチ部分である。そこで、IC以外の部分をばっさり切断し小さくしてステアリングの中に組み込むことにした。
ボリュームのアップダウン、ミュート、早送り、巻き戻し、ソースの6個のスイッチにつながっているところを、ICの足に配線を半田付けし引っ張り出す。


ステアリングスイッチのタクトスイッチの足に直接半田付けして配線を引っ張り出したところ。

 ステアリングにリモートスイッチを取り付けたところ。基板が小さくなっているのがわかる。
わかりにくいが、基板から延びている白黒の線の先がLEDである。ハンドル裏のゴムの部分に穴を空け、LEDの頭を突き出させた。


 LEDの突き出たところをステアリングの裏から見たところ。


 基板と電池を取り付けたところ。本当は単四電池を使いたかったのだが、うまく入らなかったので単五電池を2本つかった。
 ついでにナビのボイスリモコンの基板もステアリングの中に入れることにした。
ナビのリモコンの基板からLEDを外しスイッチの裏まで延長し、基板本体はステアリングの中へ。電源は共通で単五電池からとった。上の青いテープでくるまれているのがナビの基板、下のがナカミチのリモコンの基板である。

結果は上々!やはりステアリング付近でオーディオをリモートコントロールできるのは快適である。


 その後、照明用のLEDを光らせるためとリモコンの電池を追放するために3Vの電源を引き込んだ。電源の回路はやまちゃんに教えたもらったものを使用した。(やまちゃん、さんくす!)
 照明用のLEDはオーディオのスイッチが入っているときだけ電源が供給されるようになっていたため、これも途中でカットし、3V供給の配線に流用した。ちなみにLEDを3Vで点灯させるため抵抗を220Ωに付け替えてある。
 これで電池の心配もいらず、LEDも無事に点灯して完璧である。