生体吸収ステント
Medical tribune 2010.06.03 |
・ベアメタルステント(BMS)、薬剤溶出ステンでステント留置部位の遅発性血栓症の問題 ・アボット・バスキュラー社がBVS(Biooresorbable vascukar Stent)を開発中と発表 ・BVSはステント部分がポリ乳酸ポリマーで作られ、留置後3ヶ月でエペロリスムが溶出し、2年以内にポリマーは吸収される ・血管壁への刺激が軽減され、遅発性血栓が回避される ・血管拡張作用が金属ステントのように一定期間保持できるか ・留置後3ヶ月は血管拡張作用が確認 |
参考) PLA(ポリ乳酸)ポリマーは生分解性プラスチックの原料で、トウモロコシやサトウキビ、ビートなどの植物から抽出したデンプンを発酵させて出来る乳酸を重合させて合成したものである。 ポリマーとは、1種類の分子を複数結合させた「重合体」である。 生物由来の原料から作られるので地球温暖化の防止に役立ち、環境にやさしい原料として有望視されている。 難点は強度と耐熱性が低いことで、補強材として植物繊維を配合してその難点を改善しようとしている。 PLAポリマーは携帯電話などの電子機器の筐体や、自動車の内装部品、建築資材、家具などに使われようとしている。 |