タバコ誤嚥のプライマリケア Medical ASAHI 2010.06 |
・ニコチンは少量では自律神経、中枢神経、骨格筋に対して刺激 ・大量では中枢神経を抑制し、呼吸停止 ・ニコチンは急速に吸収、15分〜30分で症状発現、半減期1時間、90%は肝臓で代謝、残りは尿に24時間以内に排泄 ・成人の致死量:30〜20mg(1〜2本)、幼児の致死量:10〜20mg ・小児の誤食例では実際の嚥下量は少なく、催吐作用で初期に嘔吐することが多い ・誤食後1時間以内に無症状なら処置必要なし、『無処置+2時間観察』 ・過去に死亡例がなく、誤嚥、消化管穿孔、出血等を起こすことがあり、最近では胃洗浄はしない ・米国小児中毒センターの治療指針→5本以上の誤食で胃洗浄を勧める ・ロッキーマウンティン中毒センターの治療方針(1988年)→2本以下は口すすぎのみ、2本以上は口すすぎと活性炭投与 ・日本小児科学会指針(1998年)→2cm以下の誤食は胃洗浄なしで経過観察 ・タバコ1本当たりの長さもニコチン含有量も銘柄で異なるので規準の再検討が要する ・用手催吐は苦痛と誤嚥の危険があるのでやるべきではない ・トコンシロップによる催吐も除去できる毒性物質の量に疑問、転記改善のエビデンスがない、傾眠、誤嚥の副作用あり、使用しない |
私見) 余計なことをせず観察するだけでいいのか? |