クリプトコッカスが脳に感染しやすい理由
Medical tribune 2010.06.17
・米国微生物学会(ASM)mBio創刊号2010;1:e0008410
・クリプトコッカスは糖を非常に好む傾向にあり、糖を消費する
・イノシトールがクリプトコッカスの有性生殖を刺激する
・人の脳や脊髄液にイノシトールが豊富に存在する
・そのためクリプトコッカスが脳に感染しやすい
・クリプトコッカスは他の真菌と異なり糖輸送担体をコードする遺伝子を多数(12個)保有
・低炭水化物の環境(アトキンスダイエットのような)を作ることで感染予防することが可能かもしれない
参考)
イノシトール (inositol)
 シクロヘキサンの各炭素上の水素原子がひとつずつヒドロキシ基に置き換わった構造(1,2,3,4,5,6-シクロヘキサンヘキサオール)を持つ、シクリトールの一種である。甘味を持つ。ビタミンBの一種と考えられている。
無色の結晶であり、生体成分として広く存在し、生体内でグルコースより生合成される。穀物の糠や豆、果物や肉や魚と広く含有される。
6個のヒドロキシ基がすべてリン酸化されたのがフィチン酸であり、植物組織内でリン酸の貯蔵形態として存在する。
脂肪肝や高脂血症に用いられる。また、セロトニン異常に起因するうつ病、パニック障害、強迫性障害に有効とされる研究結果もある。
【詳細】   引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アトキンスダイエット(英: Atkins Diet)
 ロバート・アトキンス博士が考案したダイエット法である。低炭水化物ダイエット、ケトン式ダイエット、ローカーボダイエットとも呼ばれる。通常200〜300gである炭水化物の摂取量を20〜40gと非常に少なくし、糖分の代わりに脂肪がエネルギーとして使われる状態に誘導する。肥満のためインスリン抵抗性が高くなり、さらに肥満になりやすくなり糖尿病の発症のリスクが上がっているような状態を「炭水化物中毒」としてダイエット法の対象にしている。アトキンスは、このようにインスリンが大量に出てしまう原因には、砂糖などの単糖類や、白米や白い麺類やパンなど精白された穀物などの「悪い」炭水化物が大量に消費されるようになった時代背景があると考えた。
【詳細】   引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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