SU剤とインクレチンの併用 Nikkei Medical 2010年7月 iNTERVIEWより |
関西電力病院院長 C野 裕氏 ・SU薬2次無効例にDPP阻害剤が低血糖を起こすとは予想できなかった。 ・インクレチン関連薬が膵β細胞内のグルコース代謝を改善し、SU剤無効を改善し、再び効果が得られるのではないか ・欧米ではDPP−4阻害剤による低血糖は問題になっていない ・アジア系のDMはインスリン分泌寄与度が大きいのではないか ・高齢者に多量のSU剤使用は論外(高齢者へのSU薬投与量はグリメピリド2mgまで) ・DPP−4阻害薬とSU剤の併用で血糖降下作用は相乗的に上昇する→さじ加減はむつかしい ・GLP-1受容体作動薬ではさらに効果が上がる→この組み合わせは専門医が望ましい ・SU剤からDPP-4阻害薬への単純な変更はほとんどの症例でHbA1cが上昇している ・インクレチン関連薬の膵炎、免疫系や炎症系反応への副作用も考慮 |