CRPは役に立つのか
Medical ASAHI 2010.07 『抗菌薬マスター講座』より
・抗菌薬を使っているのにCRPが正常化しない
 ・治癒した市中肺炎で4週間目のXPでも陰影が残存している人がある。
 ・XPが正常化するまで抗菌剤を使用する必要はない
 ・CRPについても治療が終了している患者でも28日後にまだCRPが高い人がいる
 ・CRPは肝臓で作られる炎症マーカーで『ばい菌が生存している証拠』ではない
 ・菌が死滅し疾患が治癒しても肝臓はCRPを産生することがある。
 ・CRPが下がるまで抗菌剤を使うのはナンセンス
・早期にCRPが正常化した場合抗菌剤を中止してよいのか
 ・CRPは炎症のマーカーであり、菌が死んだかどうかを判定するものではない
 ・菌が死んだ結果の炎症の鎮静化の代用としてCRPは使われている(ある程度の相関はある)
 ・感染性心内膜炎、化膿性関節炎、急性骨髄炎、肝膿瘍、脳膿瘍など清潔区域の感染ではCRPが下がっても抗菌薬は切ってはいけない(菌を殺す作業が完了するまで続ける)
・CRPは役に立つのか
 ・なにか起きているかもしれないという警告
 ・元気なのにCRPが高い人がいる→見落としがないかチェック
 ・CRPがどんどん上昇する患者→何かが起きている
 ・とりあえず抗菌剤を出しておくというのは問題
私見)
自分で判断するより仕方がないのか・・・

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