ステロイド抵抗性を生じさせる薬剤 
日医雑誌 2009.5 p571
・リファンピシン(抗結核剤)
・フェニトイン(抗てんかん薬)
・フェノバルビタール(抗てんかん薬)
 (他のバルビツール酸系薬物も可能性あり)
・カルバマゼピン(抗てんかん薬)
・セント・ジョーンズ・ワード(健康食品)
※西洋オトギリ草:ステロイドとの相互作用では報告はないが
CYP3A4誘導作用を有する
・ステロイドは肝臓の薬剤代謝酵素CYP3A4で一部代謝されている
・上記薬剤でこの酵素は強力に誘導され、実際にステロイド代謝が亢進し治療抵抗性を生じる
合成ステロイドの種類で代謝経路が異なる
デキサメタゾン→プレドニゾロン→コルチゾールの順で影響をうける
・影響薬剤を変更できない場合、プレドニゾロンでは約2倍に増量が必要
参考)
合成ステロイド
血漿消失半減期
(時間)
グルココルチコイド作用
ミネラルコルチコイド作用
1錠中の量
(mg)
ヒドロコルチゾン(コルチゾール)
1.2
1 1 10
コルチゾン 1.2 0.7 0.7 25
プレドニゾロン 2.5 4 0.8 1または5
メチルプレドニゾロン 2.8 5 ≒0 2または4
トリアムシノロン - 5 ≒0 4
パラメタゾン - 10 ≒0 2
デキサメタゾン 3.5 25 ≒0 0.5
ベタメサゾン 3.3 25 ≒0 0.5

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