車いすの大統領 フランクリンルーズベルト Medical ASAHI 2010.08 |
・フランクリン・デラノ・ルーズベルトは1882年ニューヨーク州で誕生した系アメリカ人 ・28歳で民主党ニューヨーク州上院議員、30歳で海軍次官、38歳で副大統領候補 ・1921年(39歳)8月9日カナダのカンポベロ島に旅行中、悪寒、筋肉痛あり、翌日左足の麻痺、数日後に右足も麻痺 ・さらに高熱とともに両手も麻痺、8月18日には意識障害、尿閉、排便障害出現 ・9月には上半身の麻痺は徐々に軽快したが下肢の麻痺は回復せず ・当初の診断は虚血性脊髄障害、その後の診断はポリオだった。 ・39歳のポリオ発症はまれではない。有効なワクチンも開発されていない。 ・ポリオでは髄膜刺激症状を伴うが、記載なし ・2003年テキサス大学の小児科医Goldmanは上行性左右対称麻痺、その後の下行性回復、顔面神経麻痺よりギランバレーではないかとの仮説を提唱 ・1918年のスペイン風邪に罹患しているのでその後遺症で発病した可能性 ・ギランバレーでは高熱、麻痺が治らないというのはまれ ・しかしルーズベルトは1932年(50歳)大統領に当選 ・1945年4月12日(63歳)突然の頭痛と意識障害の後、数時間で死亡。死因は脳出血。 ・彼は普段から血圧が高く(200mmHg)、スターリン、蒋介石らとの駆け引きでストレスが続いていたことも要因だろう ・ルーズベルト死に対して日本の首相鈴木貫太郎は丁重な弔意表したが、ナチスドイツは罵詈雑言を尽くしたの。。 |
私見) そういえば学校の映画鑑賞会でルーズベルトの伝記映画を見たことを思い出した。 インフルエンザワクチン接種とギランバレー症候群が関係あるのでは・・・というのは聞いたことがあるが。 |