骨粗鬆症治療薬で大腿骨折 Nikkei Medical 2011.01 |
・石川県済生会金沢病院で ・歩行中に転倒し左大腿部を骨折した70歳台の女性 ・不自然な骨折の仕方であった。BP製剤を服用していた。 ・5年間で同じような骨折症例が5例あった。 ・2010年6月、BP製剤の添付文書が改訂 『重要な基本的注意:長期使用している患者において、非外傷性の大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部のストレス骨折が発現したとの報告が・・・・』 ・このような部位の骨折は交通外傷や高所からの転落など高度の衝撃がないと起こらない部位である。 ・通常の場合であれば粉砕骨折、螺旋状骨折になるjことが多いが、この場合はシンプルな横骨折 ・発症メカニズムの仮説 ・BPが骨代謝回転を過度に抑制し、骨のマイクロダメージを蓄積させる ・日常の外的ストレスによるマイクロダメージが修復されないまま蓄積され、骨が脆弱になり通常起こらないような骨折が起こる ・2010年9月の米国骨代謝学会で骨折例310例で291例(94%)が5年間以上のBPを服用者 ・骨代謝マーカーは正常か、上昇している例もあった。 ・BPの長期使用と非定型骨折に何らかの関係があるが、BPが骨折の原因とは言えない。 ・FDAは2010年10月安全性について注意勧告 ・しかしBPは骨粗鬆患者の椎体骨折、大腿骨近位骨折を半分は抑制する |