別れの朝は来るか? ワーファリン
Medical asahi 2011.1
・1920年北米で牛のスイートクローバー病が蔓延し、牛が出血を起こし死亡
 ・原因はサイロの中でクローバーが腐敗してできるジクマロールが原因
・ジクマロールの誘導体からワーファリンを合成
・ワーファリンは当初殺鼠剤に使われた。
1950年台に急性心筋梗塞に使用された。
・1962年に日本でエーザイから発売
・ワーファリンは血栓は溶解できない
 ・新たな血栓形成が起こらないようにする
 ・その間に生理的なフィブリンの分解を期待する
・ビタミンKのKはKoagulation(Coagulation)頭文字
 ・ビタミンKは肝臓で血液凝固因子U、Z、\、]を活性化
 ・ビタミンKの構造式はワーファリンと類似
 ・ワーファリンはビタミンKの再利用過程を抑制(ビタミンKは繰り返し使われる)
ワーファリンの効果に個体差が大きいのか?
 ・アルブミンと結合すると肝臓に移行しない(アルブミンとの結合率が影響)
 ・ビタミンK活性化酵素に個体差がある
 ・肝臓での代謝に個体差
 ・服薬コンプライアンス
 ・食事、併用薬の影響
・納豆にはビタミンKが多く含有
甘納豆は影響ない
・期待される新製品→併用薬、食物との相互作用が少ない
 ・ダビガトラン(トロンビン阻害剤)
 ・ファクターXa阻害剤
・ダビガトロンにも出血の頻度が多くなる報告もあり、安心とは言えない
・ワーファリンも名誉の引退となる日も近いだろう



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