SpO2測定の落とし穴
Nikkei Medical 2011.3
異常がなくてもSpO2が低値を示す場合
 @末梢循環不全
 A極度の低血圧
 B強皮症などの膠原病
 C低体温
 ・測定部位の指尖の血流障害が原因
 Dはげしい体動、震え
 ・パルオキシメーターに振動が加わると動脈と静脈の区別が困難になるため
 ・運動負荷時のSpO2測定は運動が終了した直後に測定する
 ・パルスオキシメーターは数秒ごとの拍動を平均して値を算出している
 Eマニュキアに注意
 ・透過光の検出に影響
 F亜硝酸剤の服用、アニリン中毒
 ・血中のメトヘモグロビンの増加
 Gインジゴ、メチレンブルーの注入時
・低酸素でもSpO2が低値を示さない場合
 @喫煙直後、一酸化中毒
  ・一酸化炭素ヘモグロビンと酸化ヘモグロビンを区別できず、SpO2は高値を示す
・糖尿病性アシドーシスで補正のため過換気になり強い息切れ→SpO2正常
 ・呼吸器系以外の疾患もあることに気をつける。


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