関東でコンピュータX線撮影(CR)の画像に黒点
                                                        Nikkei Medical ONLINE 2011.03.24
・関東周辺の医療機関でCRの画像に黒い点が出るという報告
・福島の原発からの微量の放射性物質の影響を受けた可能性
・CRでは、X線フィルムの代わりにイメージングプレートを使用
・イメージングプレートは、人体に影響のない宇宙線やわずかなX線などの放射線も検出可能
・放射線のエネルギーを蓄積して記録する
・放射線の強さと照射時間に比例して、記録量が増加
・イメージングプレートのカセットに放射性物質が長時間付着すると微弱な放射線が蓄積して画像上に黒点として出現
富士フイルムのホームページ
FCR画像に黒点が発生する現象について

1.現象
FCR画像にランダムな黒い点が発生することがあります。
2.調査結果
FCRシステムで使用しているイメージングプレート(以下IP)は、極めて感度が高く人体に影響のない宇宙線なども検出できる能力があり、黒点は福島原発から放出した極めて微弱な放射性物質を検出したものと推察いたします。
3.黒点が視認される理由
(1) 通常画像で視認される理由
IPは放射線のエネルギーを蓄積記録する機能を有しており、放射線の強さと照射時間に比例して記録量が増加します。放射性物質がカセッテやIP面に長時間付着していると、微弱な放射線が蓄積して画像上に黒点として視認されます。
例)胸部撮影での比較

照射時間
胸部撮影0.01〜0.04sec
放射性物質から受ける照射時間 300sec以上
放射性物質の放射線の強さは胸部撮影に対しておよそ1万分の1程度
(2) X線未曝射IPの画像で黒点が視認される理由
IPに画像情報が無い為、読取装置の最高感度で読み取っており、上述の胸部撮影の例に当てはめると通常画像の100万分の1程度の極めて微弱な放射線でも画像上に黒点として視認されます。
・・・・以下略
2011年3月22日 富士フイルム株式会社
(富士フイルムホームページより転載)

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