喫煙によりALS発症リスク上昇 Medical tribune 2011.04.07 |
・Archives of Nurology 2011;68:207-213 ・米国では毎年5500例が新規に診断 ・ALS症例の約90%は散発性で、原因は不明だが環境因子が関与している可能性 ・5件の長期試験データの解析(参加者110万人、追跡機関7〜28年)、そのうち832例がALS発症 ・ALS発症は加齢とともに上昇 ・すべての年令群で女性より男性に発症率が高い ・ALS発症リスクは現役の喫煙者42%、喫煙経験者44% ・1日あたりの喫煙本数が10本増加すると10%、喫煙機関が10年ごとに9%発症リスクが上昇 ・しかし、never smokerを除外すると相関の有意性がなくなる(※意味がよく分からない) ・喫煙開始年齢が低いほど発症リスクが高い ・たばこが影響する機序 ・たばこの煙に含まれるNOやその他の化合物(農薬の残留物等)、酸化ストレスによる神経系の損傷 ・たばこの煙中の化学物質がフリーラジカル、過酸化脂質を産生 ・喫煙者では抗酸化物資であるビタミンCが不足しがち ・たばこの燃焼生成物質の副産物のホルムアルデヒドの影響 |