やっと来た『プラザキサ』(日本べーリンガー販売) MEDICAl ASAHI 2011.04 |
・ワーファリンに代わる抗凝固薬 ・新しい抗凝固薬2種類 ・トロンビン阻害薬→ダガトラン(プラザキサ) ※海外ではプラダキサ(pradaxa)が商品名だが似たような薬剤名があるのでプラザキサになった ・Xa阻害薬→リバロキサバン、エドキサバン、ダレキサバン ※テンエー阻害薬と読む ・ワーファリンはU、Z、\、]とあちこちで作用する ・トロンビン(Ua因子)、]a因子は凝固の最終段階で作用 ・プラザキサ、Xa阻害薬はフィブリノーゲンがフィブリンになるのを阻害する ・経口トロンビン阻害薬は2001年にキシメラガトランが開発されたが肝障害の副作用で中断 ・間接的にトロンビンを阻害する薬剤はヘパリン(トロンビンに拮抗するアンチトロビンパワーアップする) ・プラザキサの効果(RE-LY試験) ・ワーファリンより心原性脳梗塞を減らした ・重篤な出血性事象は少なかった ・脳出血は増加しなかった ・プラザキサは使用中凝固能検査は必要ない(副作用は少ない) ・プラザキサの問題点 ・胃腸障害が少しあり ・効き過ぎたときの拮抗薬がない ・半減期が短いので服薬を止めるとすぐに効果がなくなる(朝夕2回服用) ・腎排泄なので腎障害患者には使用しにくい ・Xa阻害薬との差は? ・Xa阻害薬には血小板機能の抑制作用がある ・Xa阻害薬が1日1回ならこちらのほうが有利 ・ワーファリンでうまいっている人に変更する必要はない ・腎機能障害がなければ抗凝固療法を初めて行うときはプラザキサを使う ・プラザキサは薬価が高い(ワーファリン3T/dayの10倍) ※ワーファリン1T:約10円、3T/日で実費900円/月(3割負担で270円)、プラザキサなら10倍で約1万円/月(3割負担で3000円) ・新規の患者が対象になるではないか |