H.pylori感染は70%あるが、胃がん発症に直結せず
Medical ASAHI 2011.04
久山町研究の結果(九州大学大学院医学研究班 環境学分野 池田文恵)
9年間の追跡結果


H.Pylorii陰性H.Pylorii陽性
年齢調整後の胃がん罹患率(対1000人)男性
2.5
6.2
女性
1.1
1.2
・男性ではピロリ陽性群で有意に胃がん発生率が高い
・萎縮性胃炎のマーカー(ペプシノーゲン)陰性群に比し、陽性群で胃がん発生のリスクが高い
H.pylori感染、萎縮性胃炎は胃がん発生の危険状態であることは言える
・日本の40才以上のH.pylori感染率は約70%、久山町では年齢調整H.Pylori抗体陽性率:男性71.5%、女性62.4%
・久山町では高い感染率に比し、胃がん罹患率は低い
H.pylori感染や萎縮性胃炎以外の因子が存在する可能性が示唆される。


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