新非プリン型XOD阻害薬フェブキソスタット Medical Tribune 2011.05.19 |
・日本の痛風ガイドラインでは痛風を伴わない高尿酸血症も治療対象している ・日本では低容量から開始する傾向 ・日本では軽症患者が多い ・痛風治療剤には尿酸産生を阻害するXOD(非プリン型キサンチンオキシダーゼ)阻害薬@と尿酸排泄促進薬Aがある ※@アロプリノール(商品名ザイロリック、アロシトール他) ※Aベンズブロマロン(商品名ユリノーム) ・XOD阻害薬にはプリン骨格を有する競合的阻害薬のアロプリノールしかなかった ・アロプリノールはスティーブ・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死(TEN)の副作用 ・慢性腎臓病(CKD)では用量調節が必要 ・新規XOD阻害薬、フェブキソスタットが2011年1月に日本でも認可された ・フェブキソスタットは肝臓で代謝され尿中に排泄 ・アロプリノールは腎排泄 |
参考) フェブリク※商品名:フェブリク錠10mg、同錠20mg、同錠40mg(帝人ファーマ) ・キサンチン(XODの基質)と類似構造のアロプリノールとは異なり、XOD以外の核酸代謝酵素を阻害しない→「選択的XOD阻害薬」 ・1日1回投与 ・メルカプトプリン水和物(商品名ロイケリン)とアザチオプリン(商品名イムラン、アザニン)とは併用禁忌 ・XODを阻害作用でこれら薬剤による骨髄抑制などの副作用が増強される可能性あり |