ガランタミン、メマンチンがついに承認 Nikkei Medical Online 2011. 2. 16 |
・2011年1月21日、ガランタミン(商品名レミニール、ヤンセンファーマ)とメマンチン(メマリー、第一三共)が承認され6月発売予定 ・世界のAD治療薬としてドネペジル、ガランタミン、メマンチン、リバスチグミンの4剤が標準治療薬 ・日本ではドネペジル(アリセプト)のみ ・ガランタミン ・アリセプトと同じく、アセチルコリンエステラーゼを阻害て脳内のアセチルコリンの濃度を高める。 ・上記以外にニコチン受容体に結合し、前膜ではアセチルコリンの放出を増強、後膜では受容体の感受性を高める ・適応は軽度および中等度のAD患者 ・メマンチン ・脳内の主要な興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸に拮抗作用 ・グルタミン酸の受容体(NMDA受容体)に結合し、グルタミン酸の興奮毒性を阻止し、神経細胞の障害や細胞死を防ぐ ・適応は、中等度から高度のAD患者 ・アリセプトの併用も可 ・軽症の患者 ・アリセプトかガランタミンのいずれかを処方 ・症状の進行が見られる場合 ・アリセプトを5mgから10mgへ増量 ・メマンチンに切り変える ・アリセプト+メマンチン、ガランタミン+メマンチン ・リバスチグミン(ノバルティスファーマ/小野薬品工業)は、貼付剤で申請中 ・同薬の経口剤の副作用である吐き気や嘔吐などの消化器系の有害事象が少ない ・「認知症疾患治療ガイドライン2010」 ・ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、メマンチンの合計4剤を「使用するよう薦められる(グレードA)」 ・これらの症候改善薬は、神経細胞が脱落を止める効果はない ・いったん改善しても、1〜2年でもとの状態に戻る ・止めると悪化する例もあるので、飲み続けるのがよい ・症候改善薬は、症状が軽い人ほど効き目が出やすい ・ADの臨床診断には米国精神医学会のDSM-4による診断基準 ・治療可能な認知症を血液検査やMRIなどにより除外 ・神経症状(ふるえや麻痺)がないことを確認す ・重要な除外疾患は、甲状腺疾患、ビタミンB12欠乏症、水頭症、硬膜下血腫 ・うつやせん妄がないこと ・ADの初期症状 ・もの忘れから始まる“年のせいにしないこと” ・外来でのスクリーニングに役立つ質問 ・昨日の夕飯のメニューは? ・最近、気になったニュースは何ですか? ・(1)回答できない(2)時節に合わない古い話題を言う(3)回答できないことを取り繕う ・健常高齢者は、その時節に合った適切な回答をする ・危険因子 ・加齢 ・遺伝的要因(ApoE遺伝子など) ・後天的因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症などの血管性因子と喫煙)が多因子性に作用してAD発症 ・防御因子 ・適量のワイン、身体運動 ・AD発症の予防効果 ・運動 ・高血圧患者に対する降圧薬投与 ・糖尿病とADとの関連 ・糖尿病患者は、非糖尿病の約2倍ADを発症しやいR(otterdam Study) ・耐糖能異常がある群は、ない群に比べてAD発症率が約2.5倍高い(久山町研究) ・ADの発症を阻止薬が出るまでは、生活習慣病の予防と治療がAD予防に重要 |
私見) 言うほど効くのかな??? 効果がないのにダラダラやっている例がある 止めると悪化すると言うが、100歳近い高齢者にも続ける必要があるのか どのような状態なら薬剤を中止してよいか教えて欲しい(とにかく薬剤費が高い・・・) |