ジゴキシンの使用と乳がんの発症と関係あり？
Medical tribune 2011.06.16
・Biggar RJ. et al. J Clin Oncology 2011;29:2165-2170
・ジゴキシンにはエストロゲン様の作用があるのでは？
・ジゴキシン以外の狭心症治療薬使用している女性患者をコントロール群として検討
・エストロゲン受容体（ＥＲ）状態別に分類した乳がん発症のリスクを検討
1995〜2008年の処方データベースから検討
使用者数
乳がん発症
相対リスク（RR）
ジゴキシン
10万4648
2144
1.39
ジゴキシン以外の狭心症治療薬
13万74963
2658
0.91
・ジゴキシン使用者の乳がん発症リスクが４０％高い
・過去の使と乳がん発症には有意な相関はなかった。
・ＥＲ陰性乳がんにくらべＥＲ陽性乳がんでリスク上昇が高い

相対リスク（RR）
ER陰性乳がん
1.20
ER陽性乳がん
1.35
ER不明乳がん
1.51
・ジゴキシンのエストロゲン作用説が支持される
私見）
以前にジギタリスを長期に服用していた患者さんで女性乳房が出現した方がいた。

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