1119:被ばくの妊娠への影響−第10回日本旅行学会−
2011.06.16 Medical Tribune
・ニューヨーク大学病院産婦人科安西弦助教授
・米国での出産にかかる費用は2万ドル以上
・米国産婦人科学会の勧告→妊娠期間の環境被ばく以外の被ばく線量は1msvに抑える
・X線検査による子宮内被ばく後の発がんリスク→小児期の発がん率2倍(Stewartの論文)
妊娠8〜25週で被ばくの影響増大
妊娠と被ばく線量との関係
妊娠の時期効果(損傷)閾値
受精後着床前流産100mSv
器官形成期奇形100mSv
脳の発達時期小頭症、知能への影響100mSv〜300mSv
体の発達時期発育不全250mSv
悪性腫瘍 小児期のがん
白血病の増加
0.06%/10mSv
閾値なし
放射性ヨードの影響
 ・妊娠初期で流産
 ・妊娠11週以降で甲状腺機能低下症、無形成、発育不全、中枢神経の奇形、知能への障害
 ・チェルノブイリ事故後25年間で約5000例の甲状腺がんの報告
 ・子宮内被ばくとの関連性は不明
 ・奇形の発生率には非汚染地域とに差がなかった→奇形の発生率が極めて低いのはどうしてか?
  ・ウクライナでは奇形発生にばらつきがある→事故後のストレスによるアルコール摂取増加、低栄養、葉酸の不足など放射線以外の要因はないか?
 ・WHOは事故後の奇形発生の増加はなかったと結論

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