TG(中性脂肪)とCVD(心血管疾患)
2011.6.16Medical Tribune
・Circulation 2011;123:2292-2293
・TG(中性脂肪)とCVD(心血管疾患)の直接的な影響は明らかではない
・1976年以降米国民のTG平均値は増加しているが、LDLは低下の傾向にある
・TG値が正常範囲を超える場合の食事の推奨
 @食品や飲料に添加されている糖分摂取量を総カロリー摂取量の5〜10%未満に抑える
  (男性150Kcal/day、女性100kacl/day
 A加工食品と自然食品からの果糖摂取量を50〜100g/day未満
 B飽和脂肪酸を総カロリー摂取量の7%未満
 Cトランス脂肪酸を総カロリー摂取量の1%未満
 DTG値が500mg/dl以上はアルコール摂取制限
・食品、飲料の包装には通常添加された糖分量は記載されていない
・米国人の摂取する添加糖分は飲料に由来する
・AHAは摂取カロリーを2000Kcal/dayとした場合糖分添加の飲料は1L/週以下に抑えるよう推奨
・TG高値の人に対しては推奨の食物
 ・果糖含有量の低い果物、カンタロープ(メロンの一種)、グレープフルーツ、イチゴ、モモ、バナナ 
 ・食物繊維の豊富な全粒粉
 ・不飽和脂肪酸の多い魚、サケ、ニシン、イワシ、マスなどの魚
・運動でもTGを20〜30%低減可能
 ・TG150mg以上には中等度以上の運動→早歩き計150分/週以上を奨励
・TG測定は12時間以上の絶食後に測定
・TG値のカットオフ値は150mg/dl、心血管系疾患を考えると100mg/dl未満
・TG値を100mg/dまで低下させることでCVD抑止効果を示すエビデンスは不十分
・TG値は代謝系の健康パラメターとして重要である。
・米国では高TG(150mg/dl以上)は成人の31%
 ・メキシコ系米国人では36%
 ・白人で33%
 ・アフリカ系米国人16%
・米国の若年成人(20〜49才)でTG値の上昇傾向→同年齢で肥満、糖尿病の増加


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