放射線リスクをどう説明する Nikeki Medical 2011.08 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 広島・長崎の被曝者から得られた線量と身体影響の関係(放射線医学総合研究所データより) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
・原発周辺に降下した放射性物質の線量程度では急性障害は問題にならない ・慢性障害が問題 ・被曝量とガン死亡リスク(ICRP国際放射線防護委員会)
・低線量で長期被曝の影響は1986年のチェルノブイリ事故後の調査のみ ・6000例以上の小児甲状腺ガン(食品がヨウ素131に汚染) ・高線量を浴びた処理業者に白血病の罹患率上昇 ・周辺住民に固形ガンの発生上昇はない ・15カ国の原子力発電所の従業員の調査で100mSvの被曝でガン死亡が1.1倍→データの質に疑問 ・累積600mSvで有意なガンリス上昇はなかった(インドケララ州)(Nair et al.Health Physi.2009;96:55-66) ・放射線と生活習慣の固形ガン発生リスクの比較
・現状では問題となるレベルまで放射線を浴びることは少ない ・生活習慣の是正を図る方が有益ではないか |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本での放射性降下物のデータ ・1950年代から70年代にかけ核実験により降下した放射性物質は多かった ・1963年には1平方Kmあたり19億3500万ベクレルのセシウム137が降下した→2008年の約2万倍 ・2011年4月末時点で福島市に蓄積したセシウム137は3000億〜6000億ベクレル→50〜60年代よりはるかに多い |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 日本国内に降下した放射性物質の年次推移 文部科学省『環境放射線データベース』の気象研究所測定データ(つくば市) |