点滴セットの交換頻度が緩和へ
日経メディカル 2011.10
・2011年4月CDCが『血管内カテーテル由来感染症予防のためのガイドライン2011』を発表
・点滴セットは4〜7日に1回交換(2022年のガイドラインでは”3日を超えない頻度”)
・ただし、血液、血液製剤、脂肪乳剤の投与を受けていない患者
 ・脂肪乳剤ではラインの内腔が汚染されやすい
 ・プロポフォール
・点滴セット交換の作業量減少、コスト削減、感染防止効果の向上
 ・交換頻度が多くなると逆に消毒の徹底がおろそかになる
・側管点滴の交換頻度については勧告なし→各施設の事情で決めてよい
・末梢静脈カテーテルについて
 ・留置機関を定めず挿入し続けることは推奨しない
 ・3〜4日ごとの交換は頻回すぎる
 ・カテーテルの閉塞、挿入部の感染がある場合は交換
 ・7日ごとの交換で矛盾はないだろう
 ・血液、血液製剤、脂肪乳剤の使用時は24時間以内に交換
・カテーテルの交換とは点滴セットの交換を含めるのか?→カテーテルだけの交換は非現実的

CVC、PICC、血液透析カテーテル、肺動脈カテーテルは日常的に交換の必要はない
 ※末梢挿入型中心静脈カテーテルPICC:peripherally inserted central catheter)
・CVCカテは定期的に交換しても、挿入したままにしても感染頻度に差がなかった
・CVCやPICCは発熱だけで抜去の必要はない→感染原因が疑われるときは抜去(臨床的に判断)
・1996年のCDCのガイドラインの指摘事項
 ・三方活線から閉鎖式輸液回路への切替
 ・インラインフイルターの中止
 ・ヘパリンロックの廃止
 ・マキシマル・バリアプリコーション

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