日本におけるHPV疾患の現状
2011.10日経メディカル
・疫学調査で子宮頚癌発症20歳代女性の90%、30代女性の75.9%HPV16型、18型の感染が原因
HPV16型、18型高齢者の外陰がん、外陰上皮腫瘍の発生にも関与
尖圭コンジロームもHPV関連疾患で難治性で90%以上はHPV6型、11型の感染が原因
・発生場所
 ・男性:亀頭部、冠状溝、包皮内板、陰嚢、尿道口、肛門
 ・女性:大陰唇、小陰唇、膣前庭、会陰部、子宮頚部、腟壁、肛門
・潜伏期間は平均3ヶ月(3週間〜8ヶ月)
・自然消失率約20%
・治療法
 ・外用薬、凍結、レーザー、電気焼却だが再発もある
・不顕性感染が多く経腟分娩で母子感染のリスク
若年発症型再発気道乳頭腫症(JORRP)
 ・HPV6型、11型が原因(100%検出)
 ・声帯から喉頭、気管に好発する乳頭腫
 ・0〜5歳に発症するものをいう
 ・経腟分娩時の産道感染
 ・発症患者の母親に50〜60%尖圭コンジロームの既往
 ・尖圭コンジローム罹患母親からの発症率は1〜3%(非罹患母親の230倍)
 ・発症者は人口10万あたり3人くらい(米国の疫学調査)
 ・発症すると気道狭窄
 ・気管切開、切除(再発がある)


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