放射性医薬品の過剰投与
2011.10 日経メディカル
・2011年9月、市立甲府病院腎静態シンチグラフィーでジメチルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc-DMSA)を過剰投与
 ・検査時間の短縮のため
99mTc-DMSAの成人投与量日本核医学会は185Mベクレル、日本放射線技師学会は300Mベクレル
 ・小児への投与量の目安は示されていない
・小児については体重、年令を加味して各病院で異なる量を使っている
・市立甲府病院では小児へ成人投与量を超えた量を使っていた
99mTc-DMSA投与状況人数検査回数
5倍未満
95
158
5〜10倍未満
19
37
10〜20倍未満
28
42
20〜30倍未満
10
14
30〜40倍未満
40倍以上
成人投与量を185MBqとして小児推奨投与量を算出、その何倍かを示している
※投与量の記録がないので投与前後に測定された99mTcの量から推定
・医師、看護師が投与量をチェックしておらず、放射線技師1人が行っていた
今のところ健康被害は認められていない
・長期的なフォローが必要(発がんの有無など)
・薬剤名、投与量の医療関係者による重複チェック

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