医師の証言採用されず 医事訴訟『そこが知りたい』より
日経メディカル 2012.. 01
ガンの見落としがあったと患者が病院を訴えた。
A大学病院のB医師が生検を実施しなかったと2600万円賠償請求を訴えた。
訴えられたB医師は生検を勧めたが拒否されたと反論した。
病状や生検に関する適切な情報が受けられず自己決定権を侵害されたとして200万円の慰謝料の支払いを病院に命じた。(東京地裁)
A大学病院の主張が認められなかった理由
 @生検の説明、生検拒否についてのカルテに記載がまったくなかった
 Aカルテに記載がないことについて合理的な理由がない
 B説明時に使ったメモがカルテに綴じられていなかった
 CB医師の陳述書の内容は裁判の証人尋問で証言して証明される
  ・カルテが存在しないものは証言によって立証する必要がある。
  ・証人尋問で陳述書の一部しか証言できなかった
私見)
裁判になったらカルテ記載があったかどうかで判断される。
いそがしくて記載の時間がなかったというのは理由にならない
メモでもいいから説明したことをカルテにつけておく

もとに戻る