胃瘻に肺炎(NHCAP)予防効果のエビデンスはない 週間学界新聞 2011年9月5日 第2943 座談会『超高齢社会における医療・介護関連肺炎へのアプローチ』より |
・胃瘻は栄養の面で経鼻胃管に比べて有意に優れている ・肺炎予防はほぼすべての文献でメタ解析により有意差がない ※Gomes CA Jr., et al. Percutaneous endoscopic gastrostomy versus nasogastric tube feeding for adults with swallowing disturbances. Cochrane Database Syst Rev. 2010;(11): CD008096 ・鼻にチューブを入れ出しするだけでも,胃の内容物の 逆 流 を 助 長 し て い る ・胃瘻の有無で肺炎リスクは変わらないというデータが多い ・現状では,胃瘻が肺炎予防に有効というエビデンスはない ・ 肺 炎 予 防 策 と し て PEG( 経皮的内視鏡胃瘻造設術)が選択されるのは不適切
・http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/pdf/2943.pdf |
●NHCAP の定義 @ 長期療養型病床群もしくは介護施設に入所している(精神科病棟も含む) A 90 日以内に病院を退院した B 介護を必要とする(介護の基準:PS 3(限られた自分の身の回りのことしかできない。日中の 50%以上をベッドか椅子で過ごす)以上をめどとする)高齢者・身障者 C 通院にて継続的に血管内治療(透析,抗菌薬,化学療法,免疫抑制薬等による治療)を受けている 以上の,@―Cのいずれかに当てはまる肺炎をNHCAP とする。 |
私見) そんなに簡単に結論づけていいのだろうか? 実感としては胃ろうにしたら誤嚥性肺炎が少ないように思うのだが? |