悪玉HDLコレステロール
Nikkei Medical 2012.03
・HDLコレステロールがすべて善玉とは限らない
・最近、構成蛋白の酸化、欠損で機能異常を来した酸化HDL機能不全HDLの存在が判明
・HDLの機能
 ・泡沫細胞からコレステロールを引き出し、肝臓に送る
 ・抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、内皮修復作用、内皮のNO産生促進作用
・HDLを増加させる薬剤
 ・CETP(コレステロール転送蛋白)阻害薬:CETPはHDLからLDLにコレステロールを送る
 ・上記薬剤のひとつTorcetrapibはHDLを上昇させたが、心血管エベントは逆に増加→機能不全HDLを増加させた
・HDL100mg/dl以上は良いとされていたが、CETP欠損症の高HDLは逆に動脈硬化が進んでいる
・喫煙はHDLが酸化され、機能不全に陥る
HDLの質も今後検討が必要、機能不全HDLの測定法の開発が必要

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