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・1998年Kimらは本態性鼻炎、血管運動性鼻炎、通年性アレルギー性鼻炎にボツリヌス毒素が有効であると報告 ・ボツリヌス毒素は末梢の神経接合部での神経伝達物質を阻害し、筋弛緩作用を示す ・花粉症に対しても有効 ・遠心性副交感神経終末からのアセチルコリン放出抑制→鼻汁分泌抑制 ・知覚神経末端からのサブスタンスP、カルシトニン遺伝子ペプチドの放出抑制→くしゃみ、鼻閉抑制 ・TRPV(transient receptor potential vanilloid)受容体発現抑制→くしゃみ、鼻閉抑制 ・眼瞼けいれん、偏頭痛では3〜4ヶ月効果は持続する→花粉症でもそれくらい持続が期待できる ・花粉症シーズン前のA型ボツリヌス毒素20U(BTX)とプラセボの両側鼻腔注入効果 ・総鼻症状は両群で有意差なし ・レスキュー薬使用量がBTX群で有意に少なかった ・重篤な有害事象はなかった ・BTXを40Uに上げても明らかな有意な効果増強はなかった ・ボツリヌス毒素はアセチルコリン開口分泌されるときシナプス小胞の開口部かr進入して効果を発揮する ・花粉飛散前ではアセチルコリン開口分泌されていないので効果が出ないのではないか? ・花粉飛散後にBTXを使用したが有意差は出なかった ・スギ花粉症効果があったという報告もある ・新薬と臨床 2010;59(11):2168-2172→エビデンスは低いがアンケートでは93%に鼻汁分泌抑制があった |