身近な場所にアナフィラキシーショックの原因物質
Medical Tribune 2012.05.03
・アナフィラキシーショックの発生率は年間10万人あたり50〜2000人と大きなばらつき
小児では多くは食物が原因、次いで虫さされ、薬剤
成人ではもっとも多いのが虫さされ、次いで薬剤、食物
・原因食物
 ・ピーナツ、くるみ、次いで牛乳、鶏卵、魚
 ・そば
 ・大豆、エンドウ豆、ひよこ豆
 ・ゴマ、ローヤルゼリー、カモミール
原因食物+アルコール、運動、ストレス、NSAIDの服用
 ・抗原物質が腸から吸収されやすくなり、ショックを誘発しやすくなる(小麦蛋白によるアナフィラキシーショックが典型的)
・重篤な食物によるアナフィラキシーショックで死亡した全例で気管支喘息を認める
・病院内でのアナフィラキシーショックは薬剤が原因であることが多い
 ・周術期(perioperative period)に投与された薬剤でショックを起こしている
 ・NSAID、βラクタム系抗菌薬
 ・PPIによるアナフィラキシーショックの報告も増加
 ・モノクロナール抗体
・そのほか
 ・歯磨き粉、化粧品(製品に含まれる殺菌剤、防腐剤としてのクロルヘキシジンが原因ではないか?)
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