死に方の医学 終末期医療
医療界新聞  2012.04.02
・BMJ 2005[PMID:15860828]
・医師を含め医療者は高齢者がどのように死に至るかどこまで理解しているのだろうか?
・老衰やその他のプロセスを治癒可能な病態だと勘違いしていないか?
終末期医療ではCure(治癒)ではなくCareを重視すべき
・患者死亡の際よく聞く言葉が『つい最近まで元気だったのに・・
 ・悪性腫瘍などの合併がある場合には不思議なことではない
・認知症、老衰高齢者では肺炎、尿路感染を起こし、高度虚弱状態までは入院機会は少ない
 ・老衰状態はかゆるやかに進行するので予後判定はむつかしい(JAMA 2012{[PMID:22235089])
・高齢者の3つの死亡パターン
 @ついさっきまで元気で話していたのに、突然心停止
  ・『なぜこうなったのか』と家族が詰め寄るケース
  ・『おかげで楽に逝けました』と感謝されるケース
  ・家族との信頼関係で対応が変わる
  ・誤嚥による窒息より心臓発作、脳血管障害が原因だろう
 A肺炎、尿路感染で治療がうまくいかず死亡
  ・数日から数週間で死亡
 B老衰死
  ・認知症、嚥下障害で肺炎を繰り返して死亡(自然死?)
・終末期医療に際しての説明
 ・食事摂取が低下したとき胃ろうを増設して人工栄養を行うのか?
 ・死亡パターンの説明
1)死亡のパターンや残された時間は神様が決めること
2)死亡過程で苦痛があっても、それを取り除けること
3)ほとんどの老衰自然死患者は、平穏に眠るようになくなる
4)医師や他のチームメンバーが最後まで寄り添うこと
5)今日一日一日をたのしく過ごしてほしい

※筆者の大蔵先生の補足説明事項
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