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・自殺目的で大量のなつめぐを食べた中毒例 ・なつめぐはニクズクの種子で香辛料、日本には1848年に渡来 ・多くの漢方薬に配合されている(二神丹、六君子湯など) ・肉の臭みをとるために使用したり、ケーキなどの菓子の風味付けに使用 ・一般には粉末で販売されており、容易に入手可能 ・中毒例 ・日本での中毒例の報告は2〜3例(日臨救医誌7:271-272,2044、臨床精神医学10:1403-1405,1981) ・スエーデンでケーキのレシピの記載ミスで、なつめぐ2個を20個と記載したため4人が中毒 ・経口摂取後、約1〜8時間で症状発現 ・めまい、興奮、幻覚脱力感等の神経症状 ・頻脈、低血圧等循環器症状 ・不規則呼吸 ・顔面紅潮、唾液分泌低下等の抗コリン作用(アトロピン中毒と間違える) ・中毒量 ・なつめぐ5〜15gの経口摂取 ・最小致死量はなつめぐ2個 ・種子より粉末の方が毒性が強い(茶さじ9杯/日で中毒症状が出現した例) ・小児では14gで死亡例 ・中毒時の治療 ・一般的な治療:補液、胃洗浄、活性炭・下剤投与 ・呼吸、循環管理、鎮静などの対症療法 ・神経症状は24時間くらい続く ・なつめぐを麻薬、覚醒剤等の代用に使う例→脱法ドラッグ? ・バナナの皮、レタス、麻黄、パセリ、ベヨーテ(サボテン)、メース(ニクズクから作る香辛料)にも多幸感、快楽、幻覚作用 |