クレブシエラ 『もやしもんと感染症屋の菌辞典』 |
MEDICAL ASAHI 2012.02 |
・肺炎桿菌という和名があるがこの名称を用いることは少ない ・腹部感染症も起こせば尿路感染も起こす ・最近では出血性腸炎をK.oxytocaが起こすことが分かった(N.Engl. J. Med. 355;2418-2426,2006) ・グラム陰性桿菌、腸内細菌群、周囲に莢膜→ネチャネチャして培地で糸を引く ・肺炎桿菌性肺炎の喀痰は粘稠(周囲の莢膜のため) ・肺炎桿菌性肺炎で右上葉に肺化膿症を起こすと上葉が下に押し出される→Bulging fissure sign ・莢膜型で『K1』がが病原性が高く、膿瘍を形成しやすい(Open Microbiol J5:107-113, 2011) ・最近では院内感染の起炎菌、耐性菌が多い ・米国ではKPC産生菌が問題になっている→カルバペネムを分解するβラクタマーゼ |