ソコにはまりますフェブリック
この薬を使う理由31回より 2012.10 Medical ASAHI

フェブリックの作用機序
 ・尿酸値が正常でも痛風になる
 ・高値から急に低値になると結晶が崩れる→白血球が貪食→多すぎて処理不能→同時に炎症性物質(プロスタグランディン、ロイコトリエン)も排出→痛風発作
 ・尿酸結晶そのものが関節内を傷つけることはない
・抗尿酸薬の効果の違い
 ・ザイロリック(アロプリノール):尿酸合成阻害薬は切れ味が悪い
  ・腎機能低下では投与量の調節が必要
  ・ヒポキサンチン、キサンチンに構造が類似し、ダミーとして邪魔をする→競合阻害
 ・ユリノーム(ベンズマロン):尿酸排泄促進剤は切れ味はいい
  ・尿中の尿酸が増加し結石の発生
  ・肝機能障害
 ・フェブリック(フェブキソスタット):XOにはまり込んで尿酸合成を阻害→非競合阻害
  ・胆汁への排泄で腎機障害でも使える
 ・高血圧患者では高尿酸血症は腎障害、心血管エベントを増加させる
・ザイロリック、ユリノームで尿酸が正常域まで下がっているならフェブリックを使う必要はない
・腎機能や肝機能を考えず出すにはフェブリックは楽である
・アルプリノールで皮膚粘膜症候群を起こす人にはかなり有用
・フェブリックには降圧作用もある
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