蛇を手にした名医 アスクレピオス | ||
歴史上の人物を診る 第40回 MEDICAL ASAHI 2013.0 | ||
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・蛇は医学の象徴 ・なぜそうなったのかよく分からない ・蛇をみせて患者を脅かせて起き上がらせたという説 ・ヒポクラテス学派は皮下に寄生したメジナ虫を小枝でにまきつけて摘出したという説 ・蛇毒には多くの種類がある ・元来は無毒のβデフェンシン、セリンプロテアーゼが変異して出来たようだ ・それが皮膚や膵臓、唾液腺、さらに牙から分泌されるようになった ・最近では蛇毒の遺伝子を修飾して抗凝固剤、降圧剤、抗がん剤などに応用している ・ギリシャ神話の医学の神アスクレピオス、彼は蛇の巻き付いた杖を持っていた。 ・アポロンとテッサリアの王女コロニスの子供 ・アポロンはテッサリアの浮気を疑って彼女を殺す ・帝王切開で生まれたのがアスクレピオス ・ケンタウロスの賢者ケイローンに育てられ、医術を修めギリシャ随一の名医となる ・死者までよみがえらせたのでゼウスに殺される ・ゼウスも殺したことを反省し、天に上げ、蛇遣い座となったという伝説 ・アスクレピオスの子供には ・トロイ戦争に従軍した長男マカオン ・長女で衛生の女神ヒュゲイア ・次女で薬剤師の元祖パナケイア ・末裔がヒポクラテスというこじつけ話しがある ・この杖はWHO、欧米の医科大学・救急隊、軍医部門、医学会のシンボルマークになっている ・二匹の蛇がからみついたヘルメスの杖とよく混同される→商業のシンボルマーク |