着る除細動器 |
NIKKEI MEDICAL 2012.08 |
・日本では年間6万300件の心原性の心停止が発生 ・院外心停止の1ヶ月後の生存率は10〜20% ・特発性の心停止リスクの高い人の突然死を防止する目的で着用式除細動器(wearable cardiverter defibrillator)が開発された. ・ZOLLメディカル社(旭化成が子会社化2012.04)が発売する『LifeVest』 ・3つの除細動電極と4つの心電図電極の付いたベルトとコントローラー ・心室頻拍(VT)、心室細動(VF)等の心電波形を検知し警告音とバイブレーションで知らせる ・着用者に意識があれば解除ボタンで電気ショックを回避 ・応答がなければ電気ショックが発動 ・米国では2011年にFDAの承認を受け発売 ・米国でのWCDの適応は ・植え込み型除細動器(ICD)の適応とならない患者 ・ICD拒否患者 ・急性期でICD適応とならない患者 ・感染でICDを抜去した患者 ・ICD植え込みまでの待機患者 ・レンタルで使用 ・米国での使用状況 ・平均着用期間2〜3ヶ月 ・拡張型心筋症、非虚血性心筋症 ・心筋梗塞後 ・冠動脈バイパス(CABG)術後 ・全エベント後の生存率は73.6%(78/106) ・日本ではICD適応を判断するまでの期間に使用しリスクを回避する ・問題点 ・誤作動→体表電極でモニターするため診断精度はICDに比し低い ・月1.4%の不適切な電気ショックが発生 ・米国での平均着用時間は19.9±4.7時間(入浴時以外は着用が必要) ・最新型は記録したECGデータを送信する機能で医師にデータを送信し患者のコンプライアンスが上げる |
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