脂質異常に対する食事療法の効果は少ない
MEDICAL TRIBUNE 2012.08.02
 フリードリッヒ・シラー大学(イエナ)栄養学研究所Stefan Lorkowski教授
第78回ドイツ心臓病学会
・脂質異常に対して食事療法だけではコレステロールだけわずかに低下しただけ
・食事療法でコレステロールが下がる理由
 ・食品中の物質で腸管でのコレステロール吸収が減る
 ・胆汁酸の排泄が促進され、肝臓での脂質代謝が改善
・植物性マーガリン(植物スタノール、植物ステロール含有)がLDLコレステロールを下げる
 ・低下率は6〜15%で効果は低い
 ・長期摂取で有害事象あるため、欧州食品安全機関(EFSA)が摂取制限を勧告
・飽和脂肪酸の摂取を減らせばLDLを8〜10%低下
・ナッツ類の摂取
 ・LDLは2〜19%低下、HDLは上昇する
 ・1日50〜100gのナッツを最低5日以上摂取
・カカオ(チョコレート)を摂取しても
  ・LDLを約5%低下させる
  ・HDLを約10%上げる
 ・カカオには血小板凝集抑制作用、LDL酸化感受性の低下作用
 ・チョコレートではカカオ含有量の高い、ダークチョコが良い
 ・カカオパウダーでは1日30〜40gの摂取を推奨
・大豆摂取量のアップ
 ・コレステロール値を約5%低下させる
 ・1日あたり大豆蛋白25〜40g摂取推奨
 ・同時にイソフラボンの多い食品の摂取が重要
 ・大豆蛋白の作用機序については不明
・そのほかコレステロール低下作用のある食品があるが効果は疑わしい
 ・サトウキビ由来のポリコサノール
 ・グレープフルーツ
 ・にんにく
 ・アーティチョーク
 ・カルニチン
 ・薬剤と併用した場合の安全性に関するデータがない
私見)チョコレート屋の回し者のような内容。
チョコレートのとりすぎは肥満にらないのだろうか?
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