帯状疱疹の大規模調査
m3com 2013.4.11
・医薬基盤研究所は帯状疱疹の「香川県小豆郡帯状疱疹疫学調査」の結果を報告
・対象:香川県小豆郡に住む50歳以上の1万2522人
・性別や年代別の発症リスク、皮内検査と重症度の相関関係などを調査
・2008年〜2012年にかけて調査、調査完了数は1万1723人
・帯状疱疹の年間発症率は、
 ・臨床診断で438人(1.19%)
 ・PCR試験で確定したのは396人(1.07%)
・高齢者ほど発症率が高く、70歳以上では50-60歳代に比し1.4倍
女性は男性より1.5倍の発症
・季節性もあり、水痘の発症が少ない7-9月に発症が最も多い。
・水痘抗原に対する皮内反応
 ・対象者のうち5685人に登録時に水痘抗原を接種し48時間後の反応で免疫を評価
 ・加齢に伴い紅斑長径が小さくなる→免疫の低下
 ・紅斑長径10mm未満での帯状疱疹発症率は2.39%
 ・紅斑長径10mm以上では0.48%→発症リスクが5.6分の1(リスク比1:0.18)
 ・紅斑長径は帯状疱疹後神経痛(PHN)と関係
   ・紅斑長径5mm未満では発症率が0.58%
   ・紅斑長径5mm以上では0.04%→発症リスクが14.3分の1(リスク比1:0.07)。
・皮内検査によって帯状疱疹にかかりやすさを推測できる
・ワクチンで免疫を上げ、帯状疱疹やPHNの発症を防げる可能性あり
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