脳梗塞急性期の抗血栓療法
MEDICAL ASAHI 2013.07
・脳梗塞急性期治療の3本の矢
 @血栓溶解療法
 A抗血小板療法
 B抗凝固療法
・脳卒中ガイドライン2009
 ・発症から3時間以内の虚血性脳血管障害の治療、グレードA
  ・rt-PTA(血栓溶解薬遺伝子組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター)の0.6mg/Kg(海外では0.9mg/kg)静注
・発症後3.0〜4.5時間のrt-PTA静注も有効 
・DNT(door to needle time)は1時間以内を推奨
・抗血小板療法
 ・ガイドライン2009では脳梗塞急性期のアスピリン、オザグレルナトリウムを推奨
 ・単独ではリスク低下率は低い
 ・急性期の2剤併用療法(DAPT)で再発率が抑制
 ・CHANCE STUDYで発症から24時間以内の軽症脳卒中・TIAの再発予防のアスピリン単独投与とDAPT療法の比較
   ※DAPT療法:最初の21日間アスピリン+クロピドグレル(プラビックス)併用、22日目以降クロピドグレル単独
  ・DAPTで有意に再発が抑制された
・抗血小板療法
 ・急性期の脳梗塞でアルガトロバン(「アルガロン」「ガルトバン」「スロバスタン」「スロンノン」「ノバスタン」)を推奨(グレードB)
 ・ヘパリンは考慮しても良いが十分な根拠なし(グレードC1)
 ・日本ではダビガトラン(プラザキサ)、リバーロキサン(イグザレルト)、アピガサバン(エリキュース)が使用可能
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