エピジェネテイック薬によるCOPD治療
Medical Tribune 2013.05.09
・健康な肺は一定の自己再生機能を有するがCOPDでは修復機構が機能していない
・修復機構はエピジェネティックに制御されている
・COPDの喫煙者でヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)活性が著明に低い
COPDにHDAC治療が有効かもしれない
・HDAC活性の低下により肺上皮の再生機能が低下している可能性がある
・HDACとHDAC2の2種が肺の前駆細胞の成長を調節している
・HDAC阻害薬は癌治療に有効ではないだろうか
 ※エピジェネテイック
遺伝情報であるDNAの塩基配列の変化を伴わず、DNAやヒストンへの後天的な化学修飾によって遺伝子が制御される現象
エピジェネティクスとは「後の、後天的な(エピ)遺伝学(ジェネティクス)」の意味で,染色体への後天的な修飾により遺伝子発現が制御される仕組みを研究する分野
特定の化合物を使って,比較的簡単に遺伝子制御する。それをエピジェネテイック薬と言う。
欧米ではエピジェネティック薬を分子標的治療薬として,がん治療に使っている
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