皮下用ポートに関する添付文書の改訂
日医雑誌 140巻 第6号 2012年
・平成16年4月〜平成22年12月 740件(6社12製品)の事故報告
 ・皮下用ポートの断裂、破損 484件(65.4%) 
  ・ポートコネクタ 15件 
  ・第一肋骨と鎖骨間 16件
  ・肘 8件
  ・その他 12件
  ・部位不明 158件
 ・カテーテルの心臓、肺動脈に流入 392件
 ・ポート本体の破損 182件
 ・ポートとカテーテルの接続外れ 51件
・原因
 ・ポートとカテーテルの接続時の操作手技→不十分な接続、薬液注入時に10ml未満のシリンジ使用
 ・長期留置による体動や心拍動による物理的負荷
 ・第一肋骨と鎖骨間の挟み込みによる断裂→カテーテル留置位置の問題
 ・長期留置時には腕の曲げ伸ばしでカテーテルに負荷
・安全対策
 ・長期留置時にはカテーテル断裂のリスクがあること
 ・留置の必要性のなくなった患者には抜去を検討する
 ・フラッシングの際には適切な容量のシリンジを使用すること
※BIRDグローションタイプ
・ロック時
 ・TPN注入後は10mlの生食
 ・ポートを使用しないときは5mlの生食
 ・血液を引き込んだときは20mlの生食
 ・抜去時はポートを2本の指で固定し、生食残り0.5mlを注入しながらゆっくりと抜針する
                                     もとに戻る