考えすぎると分からなくなる高血圧の話
Medical ASAHI 2013.09
・ニフェジピン(アダラート)が出るまで高血圧治療は旧石器時代だった
糖尿病と高血圧
 ・収縮期血圧が低下すると、脳卒中は減るが、心筋梗塞は減らない(Circukation 123:2799-2810, 2011)
・大動脈解離は高血圧が大きく影響する
・冠動脈疾患は高血圧、高血糖、脂質異常の3つが関与する
Jカーブ現象はあるのか?
 ・大幅に降圧すると死亡率が上がる→Jカーブ
 ・冠動脈血流は拡張期に流れるので冠疾患患者では拡張期圧を下げすぎると心血管エベントが増加する
  (Ann Intern Med 144:884-893, 2006)
 ・心室が収縮時には冠動脈も圧迫される、拡張期には心室腔圧が低下し、大動脈から冠動脈に流れやすくなる
利尿剤は降圧効果が弱い
 ・サイアザイド系利尿薬はACE阻害薬に劣らぬ降圧効果があるというが、日常診療ではあまり下がらない
 ・利尿薬の効く人は高血圧患者の3分の1
 ・食塩感受性高血圧患者(salt-sensitive:SS)には利尿剤は効く
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