美食の果てに 亡くなった北大路魯山人
・魯山人は昭和33年頃から体調を崩し、昭和34年に肝不全のため亡くなった。
・肝不全の原因は肝吸虫だった。
・肝吸虫は哺乳類を終宿主とする寄生虫で現在でも東南アジアで最も多く見られる。
・成虫は肝内胆管に寄生し、産んだ卵は胆汁中に排泄される。
 ・糞便中の卵は、淡水中でマメタニシに捕食され
 ・タニシの消化管内で膵化し、幼生となる。
 ・魚の鱗の間から淡水魚(第二中間宿主)の筋肉内に進入
 ・その魚を食べた晴乳類の小腸から、胆管に入り、肝内胆管に寄生。
 ・肝機能障害、肝硬変、胆管がんの原因となる
・魯山人はタニシを生食したために感染したする説が多い
 ・しかし、マメタニシは食用にはしていない
 ・第二宿主を経由しないとヒトへの感染力がない
 ・魯山人の好物の「鯉の洗い」や「鮎の背越し」などが原因とするのが妥当
・第二宿主の免疫系を攪乱し、終宿主に捕食さやすいように水辺に向かわせ感染機会を増やす
・寄生虫は下等な生物では無く非常に狡猾な生物である。
・寄生虫の免疫制御物質でマウスの習慣流産を改善したとする報告がある。
・寄生虫にとっては流産させず、宿主が増えてくれるほうがありがたいのだろう。
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