胃瘻に半固形状流動食が有用
2013/12/20 日経メディカル
・半固形ではミネラル補給に有利
 ・医薬品のエンシュア・リキッド 1750Kcal、ラコールNF 1600Kcalで1日分のビタミン、ミネラル補給
 ・半固形流動食では800〜900Kcalで同等の補給可能
 ・1000Kcak以下の摂取カロリーでは半固形流動食がミネラル、ビタミン摂取には有利
価格の問題
 ・半固形食 1食300円〜400円、エンシュア、ラコール(医薬品なので1割負担)より30円ほど高い
 ・在宅医療では半固形では負担が大きい
 ・注入時の負担では半固形が勝る
・臨床面では半固形が有
 ・胃瘻を5〜10年行っていると消化管機能が低下し、誤嚥、下痢が多くなる
 ・半固形化すると流動性が低下し、胃食道逆流や下痢、胃ろうからの漏れが低下
 ・半固形状流動食の注入は5〜10分という短時間
  ※私見)ただし、その間ずっと立ち会いが必要
誤嚥防止には注入量を下げる
 ・注入栄養剤のカロリーが多いと唾液の分泌が増え、唾液の誤嚥が多くなる
 ・1日の摂取カロリーが600Kcalより下がると脳に影響が出る
   ※私見)800Kcal位でコントロールできれば誤嚥が少なくなる?
成分栄養剤で誤嚥が改善することもある
 ・エレンタールの使用で誤嚥や下痢が改善することあり
  ・消化管機能が低下した患者の胃では食物を保持力が低下
  ・水に近いので胃から排出時間が早くなり、食道への逆流、胃ろうからの漏れを起こしにくい
  ・脂肪や残渣がないので下痢を防ぐ
 ・半固形状流動食でも誤嚥性肺炎を繰り返す例でエレンタールに切り替えが有効な例がある
・「PEGドクターズネットワーク」のサイト
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